創立90周年を迎えた横浜緑ヶ丘高校の同窓会「牧陵会」会長を務める 池田 加津男さん 中区本牧大里町出身 63歳
”楽しさ”が活動のパワーに
○…8月に関内ホールで行った在校生と卒業生による音楽祭をはじめ、今月18日にはみなとみらいホールで横浜緑ヶ丘高90年の歴史を振り返る集いを現役生と一緒に開いた。また記念誌作成や校史資料室整備にも取り組んでいる。県内27の県立高校同窓生による秋恒例の「青春かながわ校歌祭」では幹事校も務めた。
○…2万5千人の会員を擁する「牧陵会」会長に就任したのは今年6月。これまでの実務経験を買われてのことだ。10年ほど前から吹奏楽部OBとして同校のイベントに関わるようになり、いつの間にか牧陵会を手伝うようになっていたという。在校生のころは体操部にも所属、卒業後10年程は後輩指導で同校に通うなど母校への思いは人一倍だ。学生運動が盛んだった当時、生徒会長として学校側と生徒の間に立ち、夜遅くまで議論したことも。その当時の副会長が今も牧陵会の副会長とあって「縁を感じる」。
○…生まれも育ちも本牧。間門小から大鳥中、緑ヶ丘高へと進んだ。中学進学時に父が病に倒れ、経済的理由から高校、大学は特別奨学金で通った。「だから世の中への恩返しの気持ちが強いのかな」。横浜市に就職し、年20校におよぶ公立校の建設や全区整備の図書館事業に関わり、市教委では学校体育を担当。また「市民局時代のみなとみらいホールオープンは記憶に残っていますね」と目を細めた。今は、各区の工業会を束ねる連合会の総務部長として現役続行中だ。
○…息抜きは「家でゆっくりと晩酌すること」と頬を緩めた。50代半ばには、吹奏楽の経験も後押ししサクソホンに熱中。「下手さ加減にやめちゃったよ」と苦笑いするも「またやりたいな」と語る。最近の週末は、牧陵会の”仕事”で予定がビッシリ。それでも「同窓会はやっぱり楽しい。当時の仲間と一緒に後輩の活躍を見るのはうれしいものです」と母校愛が自身を支えている。
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