西区連合町内会・自治会連絡協議会の会長に就任した 金子 勝雄さん 西区御所山町在住 84歳
融和の心で地域の発展を
○…昨年12月に亡くなった岩崎忠雄前会長から引き継ぐ形で西区連合町内会・自治会連絡協議会の会長に就任した。岩崎さんとは健民委員時代から50年来の付き合いだった。「突然で本当に驚いた」。岩(いわ)ちゃん、ねこちゃんと呼び合う間柄で、副会長として岩崎さんを支えてきた。「区制70周年の式典を終えてホッとしたのかな。引き継いだ以上はしっかりと務めていきたい」と想いを語る。
○…戸部で生まれ、9歳の時に御所山町へ。戸部小学校、尋常小学校高等科を卒業後は杉田に工場のあった日本飛行機に入社。勤務中に横浜大空襲に遭い、防空壕に逃げ込んで助かるも徒歩で帰宅すると自宅周辺が焼け野原になっていた辛い経験もした。終戦の翌年、三菱重工業横浜造船所に溶接工として入社し、100メートルを超える船など多くの造船に携わった。40代には会社を休職して横浜市議を2期経験。「知り合いの市議が引退されて急きょね。分からないことだらけだったけど、よい経験になったよ」と白い歯を見せる。
○…定年を迎えた1989年から地元の御所山町会会長を務め、2003年から第一地区町内連合会会長に。「頼まれると嫌と言えない性格と、みんなとワイワイするのが好きでね」。空襲で焼け野原になった地域、造船所だったMM21地区、景色は様変わりしたが「この地域には昔ながらの温かみが残っている」と西区への愛情を語る。今後は連合会長として「みなとみらいの地区連合会の設立や女性団体連絡協議会の復活、防犯・防災などに力を入れていきたい」と話す。
○…妻、息子夫婦、孫と5人で暮らす。楽しみは自室に絵が飾られている都内で暮らす2人のひ孫と遊ぶこと。定年後も忙しい日々が続くことに「妻には迷惑を掛けてばかり」と苦笑い。好きな言葉は「一見は一験にしかず」。偏見を持たず、体験することが大事。持ち前の融和の精神で地域の発展を願う。
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