市内約280の幼稚園に無償で絵本を配布する建設会社「タツミプランニング」代表取締役を務める 米山 茂さん 中区在住 45歳
家づくりは幸せづくり
○…「話すのが苦手。だからこそ目に見える結果で示したい」と、ユニットバスや外壁塗装工事などを請け負う職人としてスタートし、いまでは社員200人を超す注文住宅やリフォーム事業を展開する会社のトップを務める。このほど家づくりに親しんでもらおうと、大工さんを描いた絵本「とんとん、ととん」を3月から市内約280の幼稚園に順次無償配布することを決め、2月23日には市内幼稚園で贈呈式を行った。
○…長時間労働や肉体労働などのイメージから、建設工事の担い手が少なくなってきている現状を憂い、今回の企画を発案した。贈呈式当日は絵本の読み聞かせや大工道具を実際手にできる機会を園児に提供。「職人のかっこいい部分を知ってもらいたい。地域の子どもにいろいろな世界を知るきっかけづくりになれば」と、地元企業として地域に恩返ししていきたい考えだ。
○…高校を卒業し、最初に就いた仕事はアパレル関係の会社。「面接を受けたら入れた」と1年間ほど在籍するも、しっくりこなかった。たまたま知人に声をかけてもらったボイラー工事の仕事を手伝うようになり、それがきっかけで建設業界にのめり込んだ。手伝いを続けているうちに、「自分で独立すればやった分だけ結果を出せる」と25年前に仕事場の後輩と現在の会社の前身を立ち上げた。
○…旭区の出身。子どもの頃から絵を描いたり物を作ったりするのが好きで、体を動かすことも好き。「図工と体育の成績は常に最高評価の5。いまでは好きなことがそのまま仕事になりました」とはにかむ。若い頃はサーフィンも楽しんでいたが、いまはめっきり。付き合いで始めたゴルフが趣味になっているという。
○…「家づくりは幸せづくりをお手伝いする仕事。自分が幸せじゃなかったら仕事なんてできない」とオンオフの切り替えを大切にする。息子と飲みに出かける時間がリラックスできるひと時だ。
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