あす15日に法人化記念のコンサートを行う、横浜JAZZ協会理事長の 中川 明さん 横浜市在住 71歳
音楽を面白がって半世紀
○…あす2月15日に行われる横浜JAZZ協会の法人化記念コンサート。一般社団法人となって初めての理事長を務める。コンサートのテーマは「ビッグバンド」。「ジャズは敷居が高いといわれるけれど、勉強なんてしなくていいんだ」とキッパリ。物静かな話し方ながら、竹を割ったような言葉が小気味良い。
○…自由が丘の生まれ。大学入学の頃に一家で上大岡へ転居した。学生時代からテレビ局でアルバイトし、卒業後は在京局で1年間働いたのち、開局に合わせてテレビ神奈川に入社。1972年開局当初から音楽番組「ヤング・インパルス」を担当し、日曜の夜に公開生放送で毎週フォークやロックのミュージシャンを招いて生演奏してもらった。デビュー当初のRCサクセションや海援隊も出演。「tvkといえば音楽番組」のイメージの礎を作った。
○…協会設立に奔走した「鶴さん」こと故・鶴岡博さんとの出会いもtvk時代から。横浜博覧会以降、展示会や見本市といった観光コンベンションが今後の横浜を支えると予測し、国内外の来街者がヨコハマの文化であるジャズを楽しめるよう、支援し盛り上げる団体として共に協会を立ち上げた。会員は市内の経営者などジャズを愛する約100人。法人化したきっかけは、一昨年の鶴岡さんの逝去だ。「ジャズは横浜の文化的財産。誰が担っても守っていけるようにしなければ」とその意図を語る。
○…ジャズをはじめ、フォークやニューミュージックの音楽史をスラスラ語る姿はまさに生き字引。そう話すと「音楽については素人だから。面白がって聴く、という態度を50年間守っている」と謙虚に一言。ジャンルは変わっても、音楽を面白がる心を忘れない還暦の御仁だ。
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