5月末に初黄・日ノ出町環境浄化推進協議会の会長に就任した 伊藤 哲夫さん 中区日ノ出町在住 72歳
継続がまちの安全安心に
○…大岡川周辺の初黄・日ノ出町地区には、10数年前まで違法風俗店が軒を連ねていた。2005年に神奈川県警による取り締まり「バイバイ作戦」で一掃。その後も住民が行政や警察と連携して安心安全のまちづくりを進めてきた。また黄金町エリアマネジメントセンターの働きもあって、アートのまちとしても広く知られるようになっている。その一方で、過去の記憶が少しずつ風化してきていると警鐘を鳴らす。「安心ムードが広がっている。油断すると危ない」と襟を正した。
○…東京都文京区の出身。10歳のころに日ノ出町に越してきた。料理人だった父が駅前で始めた「片手洋食」は50円均一(当時)が好評で人気店に。その父に影響を受け、同じ道へ。修行を経て、伊勢佐木町のオデヲンビルオープンとともに洋食店「グレビー」を出店。ビアガーデンや天ぷら店も展開し、無我夢中で働いた。父が購入した大岡川沿いの土地の隣に新居を構え、後に父の土地とあわせて店舗兼住居の5階建てビルを建設。今では長男がキッチンに立つ。
○…「地域活動に本腰入れたのは会長になったころかな」と日ノ出町駅前商店街の会長を約20年。その後は町内会、そして協議会と「なかなか休めないね」と苦笑い。また野毛地区街づくり会の副会長も務める。そんな多忙な中、健康づくりに毎朝のウォーキングは欠かさない。6Kmほど歩く。楽しみは夫人との旅行。「この前、初めてクルーズ船に乗りましたよ」
○…売春のまちという負のイメージが頭から離れない。「健全なまちを作り、商いが成り立つ賑わいあるまちにしていきたい」と思いを語る。町内会役員時代から始めた防犯パトロールは20年近く続く。その活動の継続がまちの安全安心につながっている。
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