設立10周年「ジャックサポーターズ」の第1期生で活動を続ける 萩原 英さん 事務局長 87歳
来館者との触れ合い励みに
○…国の重要文化財である開港記念会館(愛称・ジャックの塔)の館内ガイドを行うボランティア団体「ジャックサポーターズ」。その初期メンバーとしてこれまでに会長職を3期(1期1年)務め、現在は事務局長として運営を支える。10月31日には、林文子横浜市長と意見交換を行う「ぬくもりトーク」が同会館で開かれた。「サプライズでしたよ」とうれしそうに話す。
○…同会館創建90周年事業として中区が主催したガイド養成講座に参加したのがきっかけ。それまでは地域の活動に縁がなかったという。74歳でのチャレンジだった。10年にわたるガイドではさまざまな人が訪れた。戦時中に夫と出会った思い出の場所であったり、同会館前身の「町会所」にゆかりの深い小野光景の出身地から小学生が訪れたりと、来館者との触れ合いが楽しみの一つだ。
○…東京市牛込区(現・新宿区)の出身。戦時中は母の故郷である岐阜県の飛騨に疎開を繰り返した。終戦後は郵便局で電報局員を務め、電電公社(現・NTT)を経てソニーへ。現在の横浜港郵便局に勤務経験があり「よくジャックの塔を眺めていました」と振り返る。「工作好き」と若いころはラジオやテレビ、またパソコンなども組み立てた。ジャックの塔へは自宅のある戸塚からバスで通う。現在はそのガイドを生活の軸としつつも、週に1、2回は卓球で汗を流す。
○…「ヴォーーッ」と響く汽笛がお気に入り。横浜の魅力を端的に表しているという。また都会でありながらも「落ち着いているのが好き」と語った。そんな横浜の中心地で、遠方から訪れる来館者へのガイドにやりがいを感じている。「メンバーの皆さんに、日々ハッパをかけられてますよ」と笑った。
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