神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

4月30日から桜木町で生徒作品展「港横濱・辰己組きり絵展」を開くきり絵作家 辰己 雅章さん 南区蒔田町在勤 74歳

公開:2024年4月25日

  • X
  • LINE
  • hatena

きり絵が繋いだ人の縁

 ○…1本のデザインナイフで、ユーモラスな表情をした猫から細部まで表現した風景まで、和紙などを切って描き出す。題材となるのは、万葉集や日本の昔話や謡、風景、世界の童話など。「細かい造形を『すごい』と言われてもあまり嬉しくない。技術より、『絵』として感動してほしいですね」と話す。30日からの展示では、その一端が垣間見れる。

 ○…奈良県吉野出身。高校時代はラグビー部で、汗を流した。一方で昔から絵を描くことも得意で、「絵で食べていきたい」と進路を相談。ラグビー部の顧問が美術部と兼任していた縁から、日本画家の安井晴雲氏に師事した。だが、ひたすら細い筆で線を描く日々に、2年ほどで上京を決意した。その後、テキスタイルデザインや型染の着物染織に従事。着物染色家として独立するも着物が斜陽産業となり、型染の技術を生かせるきり絵作家に転向する。

 ○…独立後も家族を養うため、きり絵をやりつつ扇子の絵を描く会社員も経験。しかし会社勤めは性に合わず、長くは続かなかった。退職後は単身、「ただ行きたかった」というスペインへ。創作活動をするでもなく、半年間、毎日大好きなビールを飲んで過ごした。「いい加減な人間が多いから、居心地がいい」と笑う。その自由な風土に魅了され、誕生月の9月はスペインで過ごすことが多いという。

 ○…これまで国内外問わず、多くのグループ展や個展を主催・出展してきた。横浜開港150周年の記念で作られた「横濱いろはかるた」では絵札を担当。絵本や画集など出版物も少なくない。蒔田町のアトリエで、生徒に教える教室も。きり絵を通して出会った人々は財産に。「いろんな人と出会いますからね。面白いですよ」

中区・西区・南区版の人物風土記最新6

早川 幸子さん

5月23日から県民ホールで行われる展覧会に絵画と詩を出展するオルガニスト

早川 幸子さん

中区在住 56歳

5月23日

川本 泰之さん

6月1日、2日に行われる第43回横浜開港祭実行委員会の委員長を務める

川本 泰之さん

中区在住 35歳

5月16日

宮本 康明さん

4月1日に横浜市南消防団の団長に就任した

宮本 康明さん

南区唐沢在住 66歳

5月9日

岩田 武司さん

4月1日に2024年度神奈川県弁護士会の会長に就任した

岩田 武司さん

中区山手町在住 57歳

5月2日

辰己 雅章さん

4月30日から桜木町で生徒作品展「港横濱・辰己組きり絵展」を開くきり絵作家

辰己 雅章さん

南区蒔田町在勤 74歳

4月25日

古賀 敬之さん

修復を終え4月から再開した横浜市開港記念会館の館長に就任した

古賀 敬之さん

中区在勤 65歳

4月18日

あっとほーむデスク

  • 5月2日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

  • 3月21日0:00更新

中区・西区・南区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

中区・西区・南区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook