宮前ガバナンス2月号 連載寄稿 人口増に備えた教育環境づくりを 〜学校施設の適正規模・配置に向けて〜 川崎市議会議員 石田やすひろ
宮前区は、豊かな自然と良好な住環境を背景に近年、人口増加の傾向にあり、待機児童問題など子育て関連の施設の充足はまったなしの課題となっています。
今回取り上げるのはその1つ。小中学校の過大規模についてです。
過大規模と定義されるのは普通学級で31学級以上ある学校です。これは児童生徒の集団生活や指導体制に影響を及ぼし学校間格差を生む可能性があると指摘されています。
この過大規模校が平成26年度時点で区内に2校あります。1つは、宮前平中学校です。宮前平中学校では現在、保有教室32に対してすでに32学級あり、空き教室がない状況です。また3丁目に440戸のマンション開発が控えています。
もう1つは宮崎小学校です。土橋小学校開校に伴う通学区域の一部分離や、学区の見直しなども行いましたが、保有教室37に対して、32学級あり、今後も過大規模状況が続く見込みです。
なお、平成26年度時点では過大規模となっていませんが、犬蔵地区も青葉区と隣接する2丁目エリアのマンション開発の影響で数年の内に過大規模となる見込みです。犬蔵小学校では15教室を増やし39としました。児童生徒数の推計によると、平成31年には36教室が埋まる見込みです。
今、教室が不足することはありません。しかし、人口動態を的確に捉えながら、小中学校の適正規模、適正配置によって、豊かな人間性を育てる良好な教育環境づくりは必要です。
これからも中長期的な視野で校舎の改築時や大規模改修時を捉え、今後も適正化を求めてまいります。
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10月4日