宮前ガバナンス1月号 連載寄稿 東京2020開催迫る! 〜スポーツのまち・かわさき【2】〜 川崎市スポーツ振興議員連盟会長 石田やすひろ
元旦号の続きです。誰もがスポーツを見て楽しむ環境整備についても質しました。センサリールームについてです。センサリールームとは、「感覚過敏の特徴により、大観衆の人混みや大音量の歓声への対応に悩みを抱える方でも、安心して観戦できる部屋」(川崎市)を意味します。「感覚過敏」とは、発達障害の方に多く見られる特徴で、音や光などを非常に鋭く感じてしまう症状です。
昨年7月、サッカーの市制記念試合、川崎フロンターレ対大分トリニータ戦において、発達障害児を対象としたセンサリールームでの試合観戦が行われました。
かわさきパラムーブメントを推進する本市として、見た目には分かりにくい発達障害児にスポットライトをあてた施策は評価に値します。当日は川崎フロンターレやサポーターの協力もあり、来場された方に、発達障害のことを知って頂く、良い機会になりました。今回の事例は国内で初となる取組となりました。
センサリールームは、15組の募集に対して倍以上の申し込みがあったために抽選となりました。全ての子ども達が参加できなかった事は誠に残念です。来年度以降も、ぜひ1試合でも多く開催してほしいものです。
他のホームタウンスポーツにも波及する事を期待します。例えば、今回のセンサリールームにあったような「カームダウン・クールダウンスペース」を、とどろきアリーナの一角に設けること等により、誰でもスポーツ観戦できる環境を「かわさきパラムーブメント」のレガシーとしていくよう提案しました。
等々力陸上競技場第2期整備計画では、「ユニバーサルデザインに配慮した安全・安心な施設とする」事が位置づけられています。次のバックスタンドとサイドスタンドの整備の際には、車いす席などのバリアフリー設備とともに、海外の事例などを参考にしながら、センサリールームも設置して頂くよう議会にて要望しました。
川崎市議会議員 石田やすひろ
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10月4日