宮前ガバナンス7月号 連載寄稿 新しい宮前市民館・図書館基本計画(案)公表 〜鷺沼駅前再開発の今〜川崎市議会議員 石田 やすひろ
新しい宮前市民館・図書館は、平成31年3月に「鷺沼駅周辺再編整備に伴う公共機能に関する基本方針」を策定し、地域の活性化の核となる施設となるよう検討が進められてきました。令和2年2月には、「新しい宮前市民館・図書館に関する基本的な考え方」が公表され、令和2年5月28日に「新しい宮前市民館・図書館基本計画」(案)が示されました。
計画では、新たな市民館ホールに対して2案示されました。案1は、現行の910席と同程度の規模で案2は、600人の大ホールと200人の小ホールに分けた配置です。平成30年度の市民館ホールの利用率は76%です。今後、立地性から見込まれる利用率を踏まえた計画としなくてはなりません。防災機能として、帰宅困難者一時滞在施設や備蓄機能も加わります。新規拡充スペースとして市民スペース、子ども・若者の居場所の設置も検討します。
一方、図書館の計画では、新たな図書館の開架スペースの蔵書数は同程度を基本とするとしています。市民館の諸室と同じフロアーに設置し、融合を図ります。閲覧スペースには、カフェ等の民間スペースの活用も検討しています。宮前図書館は蔵書数24万5千冊のうち、開架スペースに約60%の蔵書を配架しています。市内で2位の貸出数となっており、新たな図書館には、スペース拡充も必要となります。
私案です。新たな図書館には、民間のノウハウを積極的に取り入れて、サービスの向上を図るべきです。愛称をつけ、親しみを演出するのもいいでしょう。市民館としてだけではなく「音楽のまちかわさき」にふさわしい、音楽ホールに適応した機能も取り入れたいところです。駅から直結ゆえに、これまでの施設の枠を超えて、充実した幅広い機能を兼ね備えるべきです。令和7年度、または、令和8年度に供用開始の予定です。引き続き、区民のアイデアを結集した魅力ある施設となるよう、議会にて議論を重ねて参ります。
川崎市議会議員 石田やすひろ
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12月6日
11月29日