神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
宮前区版 公開:2022年8月19日 エリアトップへ

宮前ガバナンス8月号  連載寄稿 特別自治市は何故、必要か!税制とサービス前編 〜川崎市・横浜市・相模原市と県の関係〜川崎市議会議員 石田 やすひろ

公開:2022年8月19日

  • X
  • LINE
  • hatena

 「特別自治市制度」とはどのような制度でしょう。政令指定都市である本市が、特別自治市を目指す訳を、解説します。現在の自治制度は、都道府県と市町村からなる、二層構造で成り立っています。県と市の役割分担により、行政サービスを提供しています。しかし、神奈川県と3政令市と3政令市以外の間に、非効率で不公平な課題を抱えています。そこで本市は、1層制にして、非効率な部分を是正していこうと唱えています。

 県内の人口比率では、3政令市の人口比は65%を占めます。3政令市と3政令市以外の市町村に対する県の税収入と支出するサービス比率に課題があります。県税収入比では、3政令市の61%に対して、3政令市以外は39%です。一方、県の支出するサービスは、3政令市の48%に対して、3政令市以外では52%となっています。

 例えば、小児医療費助成事業は、小学校6年生までの通院費と、中学校卒業までの入院費の自己負担額を、助成しています。助成費は、自治体の負担となります。県の補助では、指定都市で4分の1の補助率となっています。3政令市以外では、3分の1と手厚くなっています。

 また、ひとり親家庭の方を対象とした医療費助成制度でも、県の補助は3政令市では3分の1となっています。3政令市以外では、2分の1の補助と、こちらも手厚くなっています。同じ県内の子どもの医療費であるのにも拘らず、格差をつけているのです。3政令市では、その差額を市が負担する不条理な状況が続いています。

 本市は、政令指定都市として納められている税収に見合ったサービスを受けていないとして、県に異議を申し立てています。子どもの医療に対して、サービスや対応が異なるのは、税の公平性からも問題です。本市が神奈川県の区域外となる事で、問題は解決します。県の機能と財源を本市に一本化すれば、上記のような課題を解決できます。引き続き、特別自治市制度の早期実現を目指して、本市議会より国や県に求めてまいります。

川崎市議会議員 石田やすひろ

川崎市宮前区馬絹6-24-26

TEL:044-861-6870

http://www.ishidayasuhiro.com

宮前区版の意見広告・議会報告最新6

災害に強い川崎へ!(上)

宮前ガバナンス4月号 連載寄稿

災害に強い川崎へ!(上)

〜かわさき強靱化計画〜川崎市議会議員 石田 やすひろ

4月19日

24年度予算、未来に向け推進

県政報告

24年度予算、未来に向け推進

県議会議員(自民党)持田文男

4月12日

菅生保育園敷地の将来的活用について

市政報告Vol.48

菅生保育園敷地の将来的活用について

川崎市議会議員 矢沢たかお

3月29日

一年間の議会活動を振り返る

市議会報告  あしたの川崎・日本維新の会川崎市議団

一年間の議会活動を振り返る

 高戸ともこ

3月29日

若年性認知症の支援体制の強化

一人によりそう。明日へつなぐ。 市政報告

若年性認知症の支援体制の強化

公明党川崎市議会議員団 田村しんいちろう

3月29日

「市民(あなた)の視点」で市政改革!!予算審査特別委員会での質問報告!

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

宮前区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

宮前区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook