宮前ガバナンス12月号 連載寄稿 IoTで未来の都市農業を牽引! 〜麻生区早野、ネクサスチャレンジパーク視察〜川崎市議会議員 石田 やすひろ
令和4年4月7日にオープンした「ネクサスチャレンジパーク早野」(麻生区早野)=写真下=を視察しました。東急保有の未利用地を活用した、体験型の公園であり農園です。自然に触れながら集う憩いの場であり、休日にはマルシェも開かれ、地場産のとれたて野菜を販売する等、地産地消の拠点ともなっていました。本市の抱える課題である高齢化、多世代、モビリティ、団地のあり方を、民間との協働により取組んでいます。
コロナ禍にあって、人と人との絆が持ちにくい社会となってしまいました。そうした背景のもと提案されたのが「ネクサス構想」です。ネクサスとは一般的に、つながりや連鎖を意味します。目指す方向性は、私(個人)と公(社会・環境)をつなぐ、(地域/コモンズ)づくりをテーマとしています。
ネクサスチャレンジパークは4つのエリアに分かれています。1番の注目は「農」と「食」をテーマにしたエリア「ニジファーム」です。ここでは、農園の全体のエリアを共同管理し、登録した会員の話し合いで、種まきから野菜の育成、販売まで共同作業で行なっていました。特徴は、IoTシェア農園です。センサーを活用し、日照量や土壌水分量、土壌温度など、栽培に必要なデータを24時間、観測し、データがスマートフォンに届きます。会員同士が情報を共有して、農作業を効率的に進めるなど、技術により未来の都市農業を牽引していました。
ネクサス構想のエリアは、横浜市青葉区と川崎市宮前区周辺から成ります。駅で言えば、宮崎台駅からつくし野駅・こどもの国駅までが対象です。「ネクサス構想」は当該パークを第1弾と位置付けています。宮前区内にも第2弾となる同様のパークが出来る事を期待しています。引き続き行政と民間の協働による「ネクサス構想」をお手本として、本市の都市農業を推進して参ります。
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12月6日
11月29日