宮前ガバナンス3月号 連載寄稿 かわさき電子図書館、いざオープン!! 〜読書のまち・川崎新時代〜川崎市議会議員 石田 やすひろ
川崎市立図書館における、読書の選択肢が拡がります。近年では、ネットを通じて電子書籍をアプリで購入する機会も増えました。電子書籍のメリットは、本の置き場を必要とせず、時と場所を選ばず読書を楽しむ事ができます。本市では、電子書籍等を貸し出す「かわさき電子図書館」のサービスを始めます。図書館に訪れ、本来の読書の良さを楽しむも良し、電子書籍を楽しむも良し、読書の選択肢が増える事になります。
令和5年3月21日からサービスの提供を始めます。図書館に行かなくても、手元の端末で電子書籍を予約、貸出、返却可能となります。利用可能な条件は、本市に在住、在勤、在学者を対象としています。利用可能な数は約5000点です。貸出期間は2週間までで、上限を3点までとしています。利用料金は公立図書館なので、勿論、無償です。
令和4年11月に、先行実施している京都府図書館を視察しました。特筆すべきは、運営費の財源を、国の地方創生臨時交付金を活用している点です。予算額は、3000万円で3000冊を電子図書として提供していました。今後は、府の独自予算で購入し、拡充したい考えです。京都府図書館では、1回限りの購入の買取方式でやっています。そのため、電子書籍の単価は高くなり、普通の書籍代の3倍の値段となる課題はあります。
本来の公立図書館の役割は、図書による「つながり」と「学び」を得る空間としての場を提供する役割を担う事です。一方で、インターネットの普及により、書籍をネットで購入したり借りたり出来る時代となりました。令和4年8月の「今後の市民館・図書館の管理・運営の考え方」では、「ICT等を活用した読書習慣の充実等の必要性」が示されました。本市の図書館も、ようやく電子書籍のレンタル事業を導入する時を迎えました。今後は電子図書館を拡大し利便性を高め、市民サービスの拡充へ向かうべきだと考えます。他都市の先行事例も踏まえて、継続した議論を行ってまいります。
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10月4日