宮前ガバナンス8月号 連載寄稿 病院と地域をつなぐ新ライフライン! 〜コミュニティ交通の今〜川崎市議会議員 石田 やすひろ
本市北部は多摩丘陵の豊かな自然に恵まれ、起伏に富んだ地形を有しています。坂道に適した小回りの利く、新交通網の整備が求められています。宮前区内では、白幡台地区と野川南台地区の2つの協議会によって、コミュニティバスの本格運行を実施しています。区内3つ目を目指し、宮前区平地区でも協議会が立ち上がりました。
白幡台地区は、令和元年にスタートしています。スーパーの買い物の利用を助けるため、白幡台団地等を周回するルートになっています。1日の利用者平均は53人で、高齢者等の足を支えています。買い物需要へ的確に応えるルート選定と、施設送迎を特徴としています。野川南台の「みらい号」は、平成20年に運行を開始し、15年経過しています。ボランティア運送により担われています。平地区では、本市と横浜国立大学、及び神奈川トヨタ自動車株式会社と協定を結び、準備を進めています。医療機関等との連携によるコミュニティ交通の運行を目指したい考えです。
コミュニティ交通を運営維持するには、エネルギーの高騰や運転手不足等、乗り越えなくてはならない課題があります。課題解決の一助となるのが、ICT等の新技術や制度改革です。本市では、コミニュニティ交通の充実に向けた資金的支援も行っています。条件付きで車両購入費や停留所購入費等の補助もあります。高齢者等割引事業補助として、高齢者等1乗車当たり100円補助もあり運営を支えます。
コミュニティ交通の導入は、地元をよく知る協議会を主体とする事に意義があります。地域によって目指すテーマや課題はそれぞれ異なりますが、ICT等の新技術や新制度をうまく取り入れ、課題を克服すればいいのです。高齢者等の外出支援により、安心して暮らす事が出来る、活力ある地域を実現します。平地区においては、令和5年度に運行実験や仕組みづくりの検討を進めます。医療機関への移動の円滑化となるよう導入に期待します。川崎市議会においても、議論を行ってまいります。
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10月11日
10月4日