被災者の声を聞き、記録に残す「聞き書き」という支援ボランティア。これに昨年12月、玉川大学の学生10人が参加、記録をまとめた”作品”が出来上がり、今月ホームページにアップされる予定だ。
「聞き書き」とは、一対一の対話を通じて、話し手の人生や価値観を紡ぎだし、記録にする作業。玉川大学文学部・比較文化学科の太田美帆助教授は、「何らかの支援ができないか」と震災以降、自身のゼミでテーマに盛り込み、支援の在り方などを学生らと話し合っていた。その折、太田先生の友人の繋がりから、「聞き書き」ボランティアというプロジェクトを知り、ゼミ生その他有志を集って昨年12月、岩手県陸前高田市小友町へ赴いた。
聞き書きは、被災者を対象に仮設住宅の集会所で行われた。初日と翌日の計2回、2時間ずつ設けられた時間で、当時の様子や思いなどを語ってもらった。太田先生は、「初日、学生は書くことに夢中でかなり緊張した様子でしたが、2日目は相手の目を見、しっかり話を聞くことに集中できていました」と振り返った。
東京へ帰った後、学生は録音していたテープをおこして原稿をまとめ、”作品”へ。内容確認などのため3月、学生らは再度小友町を訪れた。参加した学生の川口圭大さん(文学部4年)は、「現地に行って被災地の状況を目の当たりにしたが、その辛さを感じさせない小友町の方々のパワーを感じた。これからも出来ることを継続して行っていきたい」とコメント。また同じく参加した須藤佳美さん(文学部3年生)は、「再度訪れた際、”待っていたんだよ”と言って頂き感動した。今後も繋がった方との縁を大事にしていきたい」と話した。
【被災地の聞き書き101プロジェクト】
http://kikigaki101.tokyofoundation.org/
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