玉川大学 LEDで野菜栽培 本格稼働 来年2月販売へ
玉川大学(小原芳明学長)はこのほど、LEDを光源として野菜栽培する「Sci Tech Farm」の施設が完成し、来年2月には太陽ではなく、LEDで育った野菜の販売を開始すると発表した。
この取り組みは、同大学と西松建設株式会社(代表取締役社長・近藤晴貞氏)が今年1月、「産学連携に関する協定書」を締結し、推進してきた事業。「食の安心・安全」に関する消費者ニーズに応える新しい農業ビジネスモデルを構築してきた。
LEDで野菜を栽培する新しい農業のスタイルが確立することにより、太陽光や白色蛍光灯で栽培した場合と比べて、格段に生産効率や生産物の品質が向上することができる。
今回完成した施設は、太陽光発電システムを備え、リーフレタスやハーブ類の日産3900株を可能にする構造規模。まずは日産600株システムの稼働からスタートし、2014年にはレタス以外の作物も生産可能な日産3900株システムを稼働させる予定。
この農業スタイルが確立・定着すると、東日本大震災の被災地でも産業復興策として、また農業を中心とした地域活性策として、多方面から大きな期待が寄せられている。
今後は、同施設で栽培した野菜を来年2月ごろから小田急線沿線の小売店で販売する予定。
LED栽培によるメリットは、オートメーションで栽培できるため無農薬で栽培でき、さらに野菜の鮮度が長持ちする。栄養価も向上し、色合いなど見栄え、風味、味などもコントロールすることができる。
同大学は「農業ビジネスの新規事業開拓と高付加価値な野菜研究・開発・人材育成により、今後も社会貢献に寄与していきたい」と話している。
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