避難者木幡さん 自主サロン立ち上げ 「被災者の憩いの場に」
東日本大震災によって町田に避難している人は400人近くいるという。避難者の一人、木幡四郎さんはこのほど、市内に身を寄せている避難者たちの交流の場となる「FMIサロン」を立ち上げ、参加を呼びかけている。
木幡さんは福島県浪江町で被災し、町田へ。避難後は町田市社会福祉協議会(=社協)で定期的に開かれる交流サロンに参加してきた。今回はその参加者を中心に、住所録の作成に着手し、60人以上の賛同者を得て、自主サロンを立ち上げる運びとなった。
「避難者の中には社協さんが主催するサロンの存在を知らないという人が多かった。呼びかけをしたくても個人情報保護の観点から教えてもらえない。自分たちがどう生きていくか、方向性が見えない中、市や社協さんでいろいろとやって頂きお世話になった。ある程度方向性が見えてきた今、いつまでも頼るばかりでなく、自立して少しでも恩返しをできれば」と立ち上げの理由を話す。
高齢者で一人暮らしをしている人や、子どもがなかなか周りになじめない人などの孤立感をなくし、癒される場所にしたいという。活動は室内に限らず、バーベキューやハイキングなども行っていく。
「福島の人は放射能で、宮城や岩手から避難している人は家自体が流されてしまって、やはり帰るところがない。みんな同じなので「福島の〜」としないで、「福島」「宮城」「岩手」の頭文字を取って「FMIサロン」と名付けました」
避難者から会費は取れないと、出身の自治体へ支援金を申請し、それを活動資金に充てる。震災から2年半経ち、今後の状況が読めない今、町田で生きがいを持つことに意識をシフトした。木幡さんは社協のサロンで良い出会いができたという。自分が受けた感動を、今度は同じ境遇の周りの人たちへ広げていく。「今は申請の資料作りに大変ですが、みんなに喜ばれるよう色々な交流会に参加し勉強してきたい」
詳細問い合わせはFMIサロン【携帯電話】090・2240・5631木幡さんへ。
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