春日神社 鳥居の記念碑を整備 関東大震災により倒壊
鶴川地区に9社ある神社のひとつ春日神社(大蔵町2822・池田文彦宮司)で、老朽化していた手水舎(ちょうずや)の改築とともに、関東大震災時に倒壊し記念碑として神社に祭られていた鳥居の整備が行われた。12日には氏子らが集まりその除幕式を行った。
1923(大正12)年、9月1日に春日神社では例大祭が行われており、そこで鶴川村で土木業を営み地域のまとめ役だった藤田留吉氏により寄進された石の鳥居のお披露目が行われていた。午前11時58分、相模湾を震源としたマグニチュード7・9の地震が発生し、その新しい石の鳥居は倒壊してしまう。その後、境内のあちこちに転がっていたものを当時の総代や氏子が整理して記念碑とし、一部を土留めなどに利用していたが、80年以上経過し、風化して記念碑としての存在も分かりにくくなってきたため、整備するに至った。
同神社の総代長を務める井上爽さんは「大震災と鳥居の崩壊という大惨事にかかわらず、例大祭のためにたくさん集まった参拝者にひとりの死傷者もなかったのは奇跡といえる。春日神社が長い歴史の中で幾多の困難を乗り越えて今に続くことを体感できた。この神社には『パワースポット』としての役割もあると思う」と話し、改築した手水舎についても「これから参拝される方に身も心も清めてもらえる。末永く使ってもらいたい」と話した。
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