名誉市民に三橋國民氏 「もうひと踏ん張り頑張る」
町田市は10日、市内在住の造形美術家である三橋國民氏を”名誉市民”として顕彰した。町田市の名誉市民は、版画家の畦地梅太郎氏、文筆家の白洲正子氏に続き3人目。
三橋氏は1920年町田生まれの現在93歳。太平洋戦争中参戦したニューギニア戦線で、所属部隊が全滅。40人中2人だけ生き残りとなり重傷を負いつつも生還した。
帰還後は彫刻、絵画、彫金、鋳金など幅広い創作活動を展開。創作のテーマは「戦没した僚友への『鎮魂』」。全国各地でその思いを形にしてきた。
三橋氏はあいさつで、「43万都市の町田市で基盤・ベースになるのは、やはり文化。やりたいことはまだまだあるが、こんなに嬉しい表彰は生まれて初めて」と笑顔で話していた。
三橋氏の作品は、市ゆかりのモニュメントとして町田街道沿いの『明けゆく』、薬師池の『自由民権の像』、町田市役所こもれび広場『Five Stоns』などがある。
町田市は記念して5月20日(火)から、市役所1階イベントスタジオで、三橋氏を中心に、畦池氏や白洲氏の名誉市民の作品や事跡などを紹介する展示会を開催する(30日(金)まで、土日を除く)。
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