小山小山ヶ丘 「地域で課題解決を」 市内初の地区協議会設立
町田市は協働による地域社会づくりの推進のために、市内10地区で『地区協議会』を立ち上げようとしている。その中の小山地区で4月、市内最初の地区協議会が設立し、活動が進んでいる。
設立したのは「小山・小山ヶ丘地区ネットワーク協議会」(江藤征雄代表)。同地区内の各町内会・自治会のほか、青少年健全育成委員会や子ども会育成委員会、法人立保育園協会、消防団、防犯協会、高齢者支援センター、地区内の小中学校・高等専門学校など15団体が参加している。
市が推し進めている「地区協議会」は、『地域のことは地域で解決する』ことの重要性を広く共有してもらおうと、町内会・自治会だけでなく、教育や防犯・防災、高齢者支援など様ざまな分野が連携し、地域の課題を解決できる仕組みづくりが目的。
小山地区では、今年2月から準備が進められ、4月25日に同ネットワーク協議会が設立した。江藤代表は「小山・小山ヶ丘地区の特徴は、土地開発が進み、人口急増が顕著。住民が10年ほど前から2倍以上増えている」と地区の現状を分析し、「未整備な街の基盤を改善し、また新しい住民と従前の住民のふれあいを充実させたい」と話す。
地区協議会を設立する利点は、様ざまな分野の専門団体が参加すること。同地区でも初めて顔を会わす団体同士も多いという、「専門する団体と連携できるということは、地域の課題についても、それを解決する道すじについても深く議論ができるということ。市への要請も、具体的で効率の良いものができるのではないか」と江藤代表。
同地区では児童・生徒が多いため「安全・安心で美しい街」の実現や、「ハンデのある人や高齢者に優しいバリアフリーの街」を目指すという。定例会は2カ月に1回のペースで行い、緊急性のある議題が生じた場合はすぐに対応して会を開いていくという。
この事業には各地区に対して100万円の予算が組み込まれていて、それぞれの地区での課題解決のために、予算を利用することができる。
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