ふるさと串本大使 「エ号」映画PRに尽力 市内在住の中秀康さん
町田市で測量会社を営む中秀康さんは自身の出身地、和歌山県串本町の観光大使「ふるさと串本大使」に任命され、町田市内や近隣地域で串本町の観光PRを行っている。このほど、串本町を舞台にした映画製作が決定したことを受け12日、所属する町田市倫理法人会の講演会で、同映画のPRを行う。
串本町は和歌山県にある本州最南端の町。映画の題材には124年前にこの町の沖合で起こった「トルコ軍艦エルトゥールル号海難事故」が取り上げられる。
エルトゥールル号は1890年9月16日に明治天皇への謁見を終え、帰国する途中に串本町大島の沖合で座礁し沈没した。乗組員618人全員が暴風吹き荒れる夜の海に投げ出されたが、貧しい漁村の村民たちが救護活動を行い69人の命が救われた。トルコではこの日本での救出劇が語り継がれ、教科書にも取り上げられている。
そしてその95年後の1985年3月、イラン・イラク戦争に巻き込まれたイラン在住の邦人救出に、今度はトルコ政府が自国の危険を顧みず尽力した。
この2つの時代を超えた救出劇、両国の絆を深めたヒューマンドラマが日本・トルコ合作の映画となる。メガホンを取るのは、田嶋勝正串本町長の同級生で「利休にたずねよ」などを監督した田中光敏監督。公開は2015年予定。
中さんは「国を挙げての映画です。より多くの人に見てもらえるよう盛り上げていきたい。映画を通じ、串本町の魅力を人々に伝ええられれば」と話している。
講演は7月12日(土)、ホテルセンチュリー相模大野(相模大野駅ビル)で開催。午前6時30分〜7時30分。
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