観客も参加し避難訓練 市内初、ポプリホール鶴川
町田市内の施設で観客・来場者も交えて行うより実践に即した避難訓練が9月に実施される。東日本大震災時に、商業施設やホールの天井が崩壊し、死傷者を発生したことを受け、町田市内では初の試み。会場は和光大学ポプリホール鶴川。9月3日(水)に実施。同ホールでは、当日コンサートを観覧し、参加してくれる市民を募集している。
訓練は、地下2階ホールで演奏中に緊急地震速報が流れた後、震度6弱の地震が発生し、同ホールの天井の一部が崩落するとの想定で行われる。訓練は午後2時〜3時30分。
二次災害発生の危険があるため、観客や来場者を屋外に避難させ、その間、車イス利用者の誘導やAED使用による応急手当なども行われる。
これまで、このような避難訓練では施設職員や消防・警察のほか自治会など地元住民が参加して行われてきたが、今回は実際にコンサートが開かれ、観客も募集して行う。また同ホールの図書館や施設、カフェ、駅前連絡所を利用している来場者にも参加協力を求め、実践に即した形で実施する。
避難訓練では誘導のほかに、停電時の施設設備の確認も行う。全館停電になったあと、非常照明、自家用発電設備の復電の順に作業が進められ、復電後にシステムがスムーズに立ち上がり作動するかも確認する。
避難訓練中は停電、システムチェックなどもあるため図書の貸し出し、予約システム、駅前連絡所のサービス、カフェなど全ての業務の利用ができない。
同ホールの森和秋館長は「これまで定期的に避難訓練は行ってきましたが、観客、来場者の皆さんを交えて行うのは初めてです。ご協力していただければ幸いです。当ホールでは延べ70人が交代で働いています。誰もが緊急時に対応でき、また来場者の皆さんにも緊急時の行動を確認してもらえれば」と話している。
観客を募集中
コンサートは、東京消防庁音楽隊=写真下=が、アニメ・映画音楽やJ―POP、懐メロなど大人も子どもも楽しめる音楽をオーケストラで演奏する(コンサート中に避難訓練が行われるが、訓練終了後に最後まで開催する)。
9月3日(水)午後2時開演。定員は150人。6歳以上から入場可。申込みは現在、和光大学ポプリホール鶴川(鶴川駅徒歩3分)の1階総合案内で整理券を配布中。入場無料。
問合せは、町田市文化振興課(【電話】042・724・2184)、同ホール(【電話】042・737・0252)へ。各施設は鶴川駅前図書館(【電話】042・737・0263)、鶴川駅前連絡所(【電話】042・737・0217)、カフェマーケット(【電話】042・810・1117)へ。
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