”アートで彩る街”として商店街が中心となり街の景観づくりに取り組む玉川学園に新たなシンボルが加わる。駅北口の路上にある電気機器(通称グリーンボックス)に順次イラストを入れ、街の魅力に繋げる試みが始まった。
玉川学園の街は商店会や町内会、地元団体、玉川大学らが連携して街づくりに取り組んでいる。その中の一つが玉川学園地区街づくりプロジェクトの一環”アートで彩る街玉川学園”事業。東京都地域連携型モデル商店街事業で、これまでに地域に伝わる昔話「へびしんさん」の絵本・銅像作成、商店を彩る「アイアン看板」、玉川大生による「シャッターアート」、地域の「ガイドブック」作成などに街を愛する住民らが協力し取り組んできた。
街に元気を与えるグリーンボックス
玉川学園の駅前には東京電力が電線を収納するために設置した電気機器(グリーンボックス)が36基ある。新アート「路上イラスト」は「どこか殺風景に感じる」という住民の声をヒントに1年ほど前から構想をはじめ、今月4日から始動した。
商店会が制作を依頼したのはイラストレーター・金子信子さん。玉川学園に住む一児の母でありながら地域情報新聞「玉川つばめ通信」の挿絵も手掛けるイラストレーターだ。「芸術家の方が多い街。私でいいのかなという不安もあるけれど、声をかけてくれる街の人も多い。手は抜けない、頑張りたいです」と作業にも熱を込める。
寒空の中、多くの人が足を止め興味深く見守る中で行った制作作業は、5日に1基目が完成。玉川大学で生まれ、地域に愛されているシンボル「黄色いコスモス」にピンクのコスモスをあしらい仕上げた。「素材が紙ではなく、凹凸に思った以上に苦戦しました」と金子さん。
依頼した同商店会・街づくり委員の北條保子さんは「地域に住むお母さんでもある金子さんが素敵な作品を仕上げてくれました。地域の人や、街を訪れた人が一時でも悩み事を忘れてホッとできる場所になれば嬉しい」と笑顔を見せていた。
「路上イラスト」は2月末までに6基を完成させ、今後も街の声・意見を聞きながら順次進めていく予定だ。
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