消防署員たちの努力が実った―。昨年1年間(1月1日〜12月31日)の町田消防署(水野晋一署長)管轄内の火災件数は94件。1966(昭和41)年から実に51年ぶりに100件を下回った。今年は継続して火災件数100件を下回ることと、昨年2人だった死亡者数をゼロにすることを目標に掲げる。
町田消防署管轄内の火災の原因として一番多いのが放火や放火と疑われる火災だという。署員らは消火活動とともに、周辺を巡回し、警戒を強化。また住宅の防火診断にも力を入れた。
放火の次に多いのが電気火災。電気機器やコードの劣化、誤った使用などが原因となっており、機器を安全に使用するために、異常がないか定期的に点検するよう、呼びかけてきた。
その結果、50年続いてしまっていた「火災件数100件」を下回ることに成功した。町田消防署は「ただし、2人の方が火災によりなくなってしまった。今年は件数100件以下を目指すとともに、亡くなる人をゼロにするよう、警戒や予防を強化していきたい」としている。放火を防ぐポイントとして、「家の周りの整理整頓」「燃えやすいものを置かない」「車庫や物置などには鍵をかける」「ごみは収集日の朝に決められた場所へ」と挙げている。
町田消防署は昨年11月に中町から本町田に庁舎を移設。約8000平方メートルの最大級の敷地面積で、消防隊と消防団が連携して訓練が実施できる広大な訓練スペースや、市民が利用できる放水訓練用の地下式消火栓、煙を充満させた建物で消火訓練ができる訓練塔など充実した訓練設備を備えている。「地域と協力し、死亡者ゼロへ」と同署。
問合せは町田消防署【電話】042・794・0119へ。
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