気象庁が6月29日に関東地方の梅雨明けを発表して以降、東京では30度を超える日が続いた。町田市では、連日の猛暑で熱中症による救急搬送が相次ぎ、市の健康推進課と消防署は注意を喚起した。
熱中症とは、気温や湿度が高い環境の中で体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体内の熱を体外へ放散しにくくなり、体温を調節できなくなることで起こる症状や障害のこと。軽度のものではめまいや立ちくらみ、筋肉痛、中度のもので頭痛、吐き気、倦怠感、重度のものになると痙攣、意識を失う、まっすぐ歩けないなどの症状が出る。
市消防署によると、今年に入って熱中症で搬送されたのは101人(7月29日現在・速報値)。特に7月に入ってからは89人と、一日約3人が搬送された。昨年同期比で2・7倍。市消防署は熱中症に関して「梅雨明けが早く、30度を超す高い気温が続いていることなどが原因」との見解を示した。
また町田市保健所健康推進課は民間企業と協力し、うちわ、水に濡らすと冷たくなるタオル、塩飴等の熱中症予防グッズの配布や「みんなの健康だより」に熱中症対策特集を掲載、啓発ポスターを市内各所に貼るなどの活動も実施している。
同課は水分補給に関して「のどが渇く前にこまめに摂取することが大切。コーヒーや緑茶などは利尿作用があるため、ミネラルの含まれた麦茶や塩水(水1リットルあたり1〜2gの塩が適当)のほうが効果的」と呼びかけた。
「熱中症と思われる場合は、涼しい場所へ移動させ、衣服をゆるめ体を冷やし、水分・塩分を補給させてください。『病院に行くべきか?』『救急車を呼ぶべきか?』など、迷った場合には、東京消防庁救急相談センター『♯7119』へ電話を」と同消防署。
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