2020年の年頭を飾る企画として、本紙では石阪丈一町田市長に新春インタビューを行った。東京オリンピック・パラリンピックがある年、石阪市長は賑わいの創出を進めていく取り組みや、市民の暮らしを豊かにするための整備などについて話した。
―2019年を振り返って感想をお願いします
「ずばり、市民の活動が盛り上がった年でしたね。市民が中心となる『まちだ○(まる)ごと大作戦』が2年目となり、初年度のような単発のものではなく、市民同士が連携し、お互いに意識しあいながら様々な面白いイベントを企画してくれました。それと、日本全体が熱狂したラグビーワールドカップですね。ナミビアがキャンプを張ってくれて、町田でも、その盛り上がりを身近に体感できました。そして、南町田の『まちびらき』です。中心市街地だけでない賑わいの拠点ができたことが大きいですね。あとは、近隣市では台風などの災害による被害が多く出てしまったのですが、幸い町田市は被害が少なく、そこはほっとしています」
―2020年の主な事業を教えてください
「ひとつは子どもたちの熱中症対策に力を入れます。市内の小・中学校全ての体育館にエアコンを設置します。体育館は災害時の避難施設にもなりますので、必要な整備になりますね。それから野津田の陸上競技場ですが、座席の増設工事が今年度完了します。清掃工場のリニューアル工事は5カ年のうちの3年目。いよいよ佳境に入りますね。あとはあまり知られていないのですが、より安全な道にするために、尾根緑道を一方通行にする工事が始まります」
―東京オリンピック・パラリンピックについてはいかがですか
「聖火リレーは盛大にやりたいです。また、自転車競技ロードレースの大会が市内でも行われますので、安全対策に万全を期して、みんなで応援して盛り上がれるようなプロジェクトを準備しています。そして市内からは女子体操で畠田瞳選手が出場を狙える状況下にいますので期待しています。またマラソンでは大迫傑選手、関根花観選手がいます。二人ともリオ五輪では1万mで出場しましたが、今度はマラソンでの出場を決めてもらいたいですね。さらにパラリンピックでは桜美林大学の学生の水田光夏さんが射撃の日本代表に内定しましたので、ぜひ応援したいです」
―ほかには何かありますか
「薬師池公園のウェルカムゲートが4月にオープンします。体験や飲食、農産物の直売所とそれぞれ別の建物に立ち寄りながら楽しんでもらえる設計になっています。農業体験なども組み込んで、お客さんの滞留時間を長くしてもらう工夫を考えています」
―最後に市民に向けてメッセージをどうぞ
「オリンピック・パラリンピックの年です。市民の皆さん一人ひとりが、外からのお客さんにおもてなしの精神で接して頂き、町田の良い印象を持って帰ってもらうようにして頂けたらありがたいなと思います」
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