「2020町田市立中学校朝食レシピコンテスト」の最優秀賞を受賞した真光寺中学校(矢島加都美校長)3年(受賞時は2年)の田嶋菜乃芭(ななは)さん(14)の考案したレシピが7月1日(木)の中学校給食に登場する。コンテストは食育推進の一環として初めて開いたもので受賞作「元気が出る!栄養満点和食ご飯」の作り方はWebでも公開中だ。
2017年度の調査によると市内の中学3年生で「朝食を毎日摂取していない」と回答した割合は約15%。この状況を改善するため、市は朝食をしっかり取ることを生徒たちに促す目的でコンテストを開催した。
「まさか最優秀賞なんて信じられなかった。でも友だちからも作ってみたいと言ってもらえて嬉しかった」と話す田嶋さん。魚やご飯を食べる機会が減っている中、簡単で手に入りやすい材料を使い、好き嫌いなく食べられるものとして「魚の和風ご飯」と「なすの煮びたし」を提案した。ご飯は九州出身の父の影響で食べた「冷や汁」にヒントを得た。「餃子やハンバーグとか肉料理が好きだけど、冷や汁だと魚もおいしく食べられるから」。レシピの開発にあたっては母からのアドバイスも参考にした。
Webでレシピ配信
料理は得意でなかったが、コロナ禍で休校期間中は週2回ぐらい夕食作りを手伝った。給食に採用されることについては「自分のレシピ料理が同年代の多くの人たち食べてもらえるなんて驚きです」と満面の笑みを浮かべた。学校では陸上部に所属し、種目は中・長距離。好きな科目は英語で、数学が苦手。将来の目標はまだ考え中だが、やりたいことが決まったときに必要な力を付けておきたいと考えている。「今回の受賞を機に、栄養士とかもいいかな」
田嶋さんのレシピは誰でも簡単に作れる方法を動画で公開中。「まちだ子育てサイト 中学校給食」で検索すると、各料理のレシピ動画を見ることができる。「クックパッド」にも掲載。「おいしいご飯を食べると笑顔が広がり、大きな幸せにつながると思う。栄養のあるご飯をしっかり食べて、コロナなどの病気にも打ち勝つ元気な体をつくれるように頑張りましょう」と田嶋さん。
食と健康づくりが目的
7月1日は最優秀賞の「魚の和食ご飯」と「なすの煮びたし」、13日(火)は優良賞の「タコライス」を給食に適した形にアレンジして中学校給食として提供される。学校教育部保健給食課の押切健二課長は「レシピが実際の料理として形になって、みんなに食べてもらうことで一番の目的である”食と健康づくり”への関心を高めてもらうきっかけになれば」と話した。市では「朝食レシピコンテスト」を今年度も行う予定。必要な栄養やバランスの良い食事について理解を深めることを目的に、募集対象を小学生まで広げる可能性もある。詳細は後日各学校を通じて知らせる。
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