安全、健康、防災、環境など消費者の暮らしに役立つ情報を得ることができる「まちだくらしフェア2021〜見つけよう!明日を変えるくらしのヒント」が7月2日(金)、3日(土)の2日間、町田市民フォーラム3階で行われる。町田市消費生活センター運営協議会や消費者団体などで構成された実行委員会と市の共催で2年ぶりの開催となる。
市民の暮らしや消費生活に関する情報発信、相談などを行う町田市消費生活センターでは、学習会や講演会、各種教室などの啓発事業を展開している。これらは毎年公募により市内の消費者団体からの推薦や個人で応募した市民らによって構成された同センター運営協議会と市の協働により企画・運営されている。その事業の一つに毎年1回行う「まちだくらしフェア」がある。今年で45回目を迎える同フェアの取り組みは、コロナ禍の会合の制限もある中で市内の消費者関連団体や行政が共同で実行委員会を立ち上げ、総力をあげて準備を行ってきた。同協議会の小林好教会長は「45年も続く伝統あるイベント。昨年はコロナ禍で中止となったが2年も休むわけにはいかない。皆で工夫し、感染対策を万全にして開催するに至りました」と話す。
例年行われてきた物販や飲食物の販売を取りやめ、参加団体による活動発表のパネル展示や定員を半数に制限した講演会など、十分な感染症対策のもと行われる。
考える機会に
今世界中で取り組んでいる「持続可能な開発目標=SDGs」。貧困やジェンダーの問題、地球環境の保護、経済成長といった幅広いジャンルに及ぶもので、今回の参加団体にもこれらに何らかの関わりがあるテーマの発表が予定されている。
3日午後1時からはホールで東京農工大学の高田秀重教授による講演会「プラスチックによる海洋汚染問題〜プラスチックごみ削減に関して今私たちができることを一緒に考えてみましょう」が開かれる。ほか、終活や相続に関する講演会も企画されている。いずれも無料、定員94人。事前に空席の確認を。
プラごみを減らすため
同協議会では委員による家庭でのマスク使用(廃棄)の実態調査を1カ月間実施。不織布マスク1枚を3gで計算し、対象者22人の平均は、年間1人当たり487gのマスク(=使い捨てプラスチック)を廃棄していることになるという。これを町田市民43万人に当てはめると、209トンに上る。また同様に食品用ラップの使用と廃棄に関するデータも算出しており、パネルにして会場に掲示する。その上でラップの使用やプラスチック包装材を減らす方法など、脱プラスチック生活を始めるための様々なアドバイスも掲示する。
このような啓発や日々寄せられる相談事を毎月、センターだよりを発行して広く知らせる同協議会。「フェアで私たちの取り組みを実感してもらいたい」と小林会長は話す。(問)同センター【電話】042・725・8805
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