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町田版 公開:2016年10月20日 エリアトップへ

町田市 体力低下でプロジェクト 運動の楽しさ伝える

教育

公開:2016年10月20日

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(写真上)グループを作り運動の楽しさを共有する(15日・町田第一小)(写真下)パネルディスカッションでは、運動が苦手な子のための運動部も必要との声が(同)
(写真上)グループを作り運動の楽しさを共有する(15日・町田第一小)(写真下)パネルディスカッションでは、運動が苦手な子のための運動部も必要との声が(同)

 町田市は国が行った子どもたちの体力調査で、全国や都の平均よりも低かった結果を受けて、子どもたちが楽しみながら体力を向上することができるように「町田っ子アクティブ・プロジェクト」を開始した。

 2015年度に国が行った「全国・体力・運動能力、運動習慣調査」によると、町田市の子どもたちは、1週間の総合運動時間や実技総合、運動に対する意識などすべての面で全国や都の平均を下回った。特に1週間の運動時間を420分以上行う中学2年生男子は全国平均で82・2%だったが、町田市では76・3%と低く、またスポーツが好きと答えた小学校5年生男子は全国平均で74%だったのに対し、町田市では70・6%と低かった。

 町田市はこの調査結果を受けて、今年4月に「町田市体力向上戦略会議」を設置。市内小中学校の校長や町田市教育委員会職員などで構成し、委員長はつくし野中学校の天利公一校長。顧問には東京国際大学人間社会学部の木原慎介氏が就いた。

 毎月1〜2回開催している会議では、体力とは何かという定義から始まり、体力向上推進プランの策定などを行っている。同会議では、『体力の定義』を「走力や投力などの運動能力にとどまらず、生涯にわたって健康的で充実した生活を送れる力を身に付けること」とし、ボール投げや反復横跳びなどの技術を子どもたちに教えるのではなく、体を動かすことの楽しさ、必要性を教えるプロジェクトを目標とした。

 続いて同会議では具体的な取組みを「町田っ子アクティブ・プロジェクト」とし、【1】体育科・保健科の授業改善、【2】授業以外の活動の工夫、【3】家庭との連携を柱に活動を開始した。

 授業改善では、運動が苦手な子でも体を動かす楽しさを味わえるようにし、また自分の体のことを理解できる授業づくりに取り組んでいる。授業以外では休み時間や放課後を利用して、みんなで運動できる方法や場の提供に力を入れている。家庭との連携では、行ってほしい運動や基本的な生活習慣の定着などを各家庭に発信している。

 15日に町田第一小で行った「体力向上・パワーアップDAY」では、参加者が中村なおみ東海大学体育学部教授の指導のもと、実際に体を動かすことが楽しくなる運動を実践し、笑い声が絶えない中、しっかり汗をかいていた。

 またパネルディスカッションでは、学校だけでなく、地域や行政などが協力し、運動に近づける環境づくりが挙がられ、プロの試合や鍛えた体が身近に見られる機会を増やすといった具体策も話し合われた。

 坂本修一教育長は「運動テストだけの数字を良くするのではなく、運動が楽しいと思えるような環境づくりが必要。学校でも家庭でも楽しく運動できるようにしたい」と話していた。

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