”あの日”をけして無駄にはしない大きな夢への舞台は整った
長いホイッスルが鳴った瞬間、優勝の夢は潰えた――あの日のことを忘れたことは一度もない。待ちに待っていたこのとき。大きな借りを返すシーズンが幕を開ける。今年はトップチーム創設30周年。何かが起こる、いや自分たちの力で起こすべく舞台は整った。相馬ゼルビア6年目となる集大成の今年、掴み取るものがそこにあるから。もう悔し涙はいらない。そして、あの日をけして無駄にはしない。
開幕から因縁の東京クラシック
勝てば優勝が決まった昨シーズン最終戦。奇しくも2019シーズンの開幕戦が同じ相手、東京ヴェルディだ。場所も同じ、ホームの町田市立陸上競技場。昨年の借りを返し、今シーズンを幸先よく迎えるための条件はそろった。相馬直樹監督は「昨年のことは一度忘れなければいけない。いいこと(クラブ最高位となる4位)は忘れる。そんな中、昨年からの選手たちは悔しさを言葉にしてくれた。これこそが今年闘っていく上での原動力になると信じている。これは一緒に闘ってくれるみなさんにもそう思ってもらいたい」と新体制発表会の檀上で語った。
新たな覚悟で
昨年の成績を受け、いやが上にも期待が高まる新シーズンだが「去年のようにうまくいくとは思わないし、間違いなく簡単なシーズンではない。一つ一つの試合を全力で闘う。ただ昨年のあの野津田で感じた悔しさ、最後に終わったときに、う〜ん、何ともいえない悔しさ。これを晴らすべく今年一年、本当に選手たちと去年の延長ではく、また新しいものを積み上げていく。今年J1に上がる、昇格する、そこを掴み取るためには新たなシーズンを新たな覚悟で迎えたい」と続けた。
トップチーム創設30周年を迎える今季のスローガンは「+1すべては掴み取るために」。Jリーグのクラブライセンス制度が緩和され、FC町田ゼルビアが今年中にJ1ライセンスを取得する可能性は高い。大友健寿代表は「クラブはライセンス取得に最善を尽くし、チームは昨年以上の成績を目指してJ1昇格にチャレンジする」と宣言。相馬監督は、最後にシーズン開幕にあたり「ピッチに立つ我々がみなさんの心を熱くさせるようなプレーを見せると約束します。ぜひ一緒に闘って、J1昇格を一緒に掴み取りましょう」
大きな夢の実現――J1昇格という一つの目標がこんなにも近くに感じられるシーズンはない。ただ夢を実現するためには越えなければいけないものがまだまだある。
一緒に闘い、共に喜ぶことができるのがサポーターとしての醍醐味。ゼルビアブルーを身にまとい、天空の城、野津田に行ってチームの背中を後押ししたい。
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