大和市は1日、職員が市内の住宅や事業所の敷地を訪れて空間放射線量を計測する訪問測定を実施する、と発表した。5月21日から申し込みを受け付けて6月1日から測定を始める。
市では昨年6月から、子どもが利用する小中学校、保育所、幼稚園、公園の計65施設で環境放射線量の定期測定を実施している。測定場所は、公園や校庭などの中央や砂場など計127カ所を選定している。昨年秋には、学校や公園で落ち葉などが堆積する場所でも測定を実施してきた。
行政による測定体制について大和市は昨年9月議会で「県内自治体の中で最もきめ細かく把握できている」との見解を示している。
昨夏以降、市民の安心を高めようと測定器を市民に貸し出す自治体が増加すると、市議会からも実施を求める声が相次いだが、市では「非常時に迅速な対応ができない」などと実施には難色を示していた。市では昨年末に「別の方法で安心感を高めることはできないか」(生活環境保全課)と、市民の希望に応じて職員が個別に訪問し、空間線量を測定する方法を検討。今回の制度実施にこぎつけた。
市によると、6月1日からの訪問測定は職員4人が2組に分かれ、1日計16件をめどに実施。8月末までの平日で計800件に対応し、その後も来年3月まで継続する方針。
測定には環境農政部が昨年7月に1台約50万円で2台購入した富士電機製の「γ線シンチレーションサーベイメータ」を使用し、同部の定期測定と同じ方法で線量を測る。対象は住宅と事業所の敷地内で、所有者や管理者、代表者が申し込む。5月21日から受け付けるが、当初の混乱を避けるため、しばらくは、はがきだけで受け付ける。
申し込み方法は『広報やまと』5月15日号と市ホームページに掲載。問い合わせは生活環境保全課/【電話】046・260・5106へ。
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