大和市は1日、大和駅東側に再開発組合が建設するビルに整備される公共施設の概要と財政の見通しを報道各社に説明した。2月13日には、事業を進める上で必要な予算確保に関する議案が市議会臨時会で審議される。
市の説明によると大和天満宮周辺の約1・2haに権利者組合が建設する再開発ビルは地上7階、地下1階建て。芸術文化ホールとして座席数1千席のメインホールと300席のサブホールをそれぞれ配置する。
その他の主な公共施設は、「老朽化にともなう更新施設」として整備する図書館を3〜5階に、同じく生涯学習センターを2〜3階と6階に設ける。さらに子ども用の広場2カ所と保育室を子育て支援施設として3階に設けるが、当初計画した子育て支援センターとファミリーサポートセンターの設置は見送った。
ほかにも1階に「放送スタジオ」と「観光インフォメーション」、2階に「市政情報コーナー」を設け、地下に90台分の駐車場を確保する方針。
民間施設は、1・2階の店舗、2階の屋外に大和天満宮の本堂と神楽殿、社務所を設ける。
市は、2月13日の市議会臨時会に再開発ビルの公共施設部分と土地を権利者組合から購入する際の上限額を119億円とする2012年度補正予算案(債務負担行為補正)を提案する。財源のうち借入金は67・9億円を見込んでいる。
市街づくり推進課などへの取材では、ビル購入費119億円のほかにも、再開発事業に対する法定の補助金や都市計画道路の整備負担金として約24億7千万円(市負担6・5億円)、施設内の備品購入などに5億円程度を別途見込んでいることが新たに分かった。
市は1月28日から、再開発ビルの平面図や、再開発ビルと土地の購入費、今後のスケジュールなどについて市議会各会派への説明を開始。2月1日には記者クラブの報道各社に説明したうえで、本紙など地域メディアには資料を用意した。
2月6日現在、市は市民にはこれらの資料は公表していないが、市担当者は「公表できるよう情報提供の方法などを早急に検討する」としている。
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