(PR)
地域レポート 年齢の違う子どもが共に育つ「幼保連携」の現場を訪ねる 認定こども園 高座みどり幼稚園
大和市で初となる認定こども園が今春開園した。小田急江ノ島線・南林間駅からほど近い場所にある学校法人高座学園が運営する「認定こども園 高座みどり幼稚園」(鈴木裕美園長)だ。高座みどり幼稚園は高座教会の付属幼稚園として1949年に開園した市内最初の幼稚園。伝統ある幼稚園のこども園への移行--。同園の26人の保育教諭のなかで若手と経験豊富な先生を取材し、こども園になりどう変わったのか、その取り組みや保育への思いなどを聞いた。
子どもの気持ちに寄り添って新しい力を発揮する保育教諭 青木さん
最初に話を聞いた青木麻理菜先生は、一昨年に大学の教育実習で高座みどり幼稚園に来園し、園の雰囲気や運営方針にすっかりフアンになったのだという。
「大学での学びを通してキリスト教保育に興味を持っていました。母も幼稚園教諭です。就職はみどり幼稚園にと心に決め、半年間ボランティアもさせていただいました」
みどり幼稚園の園歌にも登場する『赤い屋根』の旧園舎から、こども園への移行に伴い新しく建て替えられた陽光と木の温もりが溢れる現園舎。「仮園舎での怒涛のような一年も一つひとつが貴重な経験でした。かけがえのない時間を過ごすことができました」とにこやかに振り返る。
幼稚園教諭の免許と保育士の資格を持つ青木さんは、3歳・4歳・5歳児の標準時間保育、同年齢の長時間保育、0歳・1歳・2歳児の長時間保育が行われている園のなかで、3歳児クラスの担任を務める。
「最初は泣いていた子どもも少しずつ園に馴染んできます。標準時間の園児らが登園すると、先に園に来ている年下の子どもに『おはよう』のあいさつで駆け寄る姿が見られるなど、年齢差のあるお子様たちが一緒に育っていくのはいいな、と日々良さを感じています」
「保護者の方の思いをしっかりと聞きながら、子どもの気持ちを大切にし、キリスト教保育の内面を大事にしていく考え方を実践していきたい」と語る。神様に守られて成長させていただいているという感謝の気持ちが園での祈りになっている、と説明してくれた。「神様は一人ひとりの個性をそのまま認めて下さっているのよ、と園長がよくおっしゃいます。子どもたちの気持ちに寄り添ってよりよい明日をめざします」。
遊びのなかでの「気づき」を大切に園と共に歩んできた保育教諭 相原さん
同園の卒園生でもある相原智子先生は、経験豊かな先生のお一人。卒園生が保育教諭になって戻ってくるケースは高座みどり幼稚園では少なくないという。5歳児クラスを担任している。
「幼稚園時代の先生がとても優しかったんです。幼稚園からずっと今でも交流しているお友達は多く、園で過ごした時間はかけがえのないものでした」
大好きだったみどり幼稚園で、今度は多くの卒園生を送り出してきた。
「一つとして同じものがないのが保育。経験豊富といっても、先輩、後輩の上下関係なく対等に話し合いながら、子どもたちの育ちに向き合っています」
幼稚園からこども園への移行に伴い、開園時には種々の対応に迫られることが多かったという。「園長をはじめ皆でその都度、考えてきました。長時間保育のなかで、先生たちが子どもの育ちについて今以上に時間を確保して話し合っていくことが課題です」
みどり幼稚園では、創設者の一人で初代園長の田中清隆さんの教えを大切に受け継いでいる。なかでも『「子どもの遊びの時間』を第一とする。「遊びのなかでの様々な気づきを育み大切にしていきたいです」と話す。
「これまでみどり幼稚園にもっといたかったと保護者の方から言われることが多かった。こども園になり最大、0歳から5歳だと今までの倍の年月になります。園で長く成長を見守ることができるので楽しみです。今後も共に育ち、育ち合う保育を実践していきます」。
変化を果敢に
高座みどり幼稚園には現在、1号認定の園児が130人、長時間保育の園児が60人在籍。保育教諭26人が勤務し、10年以上の経験豊かな先生が全体の6割以上を占める。取材を通して教諭たちの園への強い愛情や保育への熱い思いを終始感じた。社会情勢が変化しているなかで、地域の子育てを支援したいという同園のゆるぎない信念は、移行期の大変さを乗り越えて新たな可能性を刻んでいく。
学校法人高座学園 認定こども園 高座みどり幼稚園
神奈川県大和市南林間2丁目14番8号
TEL:046-274-0372
FAX:046-274-0394
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>