大和市で唯一の専門学校である学校法人柏木学園の柏木実業専門学校(桐野輝久校長)。同校で学ぶ留学生は今年度131人で、過去最高の人数になっている。10月1日から後期授業が始まった学校で話を聞いた。
同校の留学生の出身国は、ネパールが71人で一番多い。以下、ベトナム、スリランカ、中国、モンゴルなどアジア地域が中心だ。
国際化やグローバル化が進展するなかで、国際交流の一助として、1990年度から留学生を受け入れている。生徒の数は年々増えて、今年度は131人になった。留学生が専門学校に入学する際には、最低1年以上の日本語学校での学習履歴が必要になる。日常会話には支障がないものの、授業やテキストも日本語のため、漢字の読み書きなどで苦労することは少なくない。日本で学習するには、授業料に加え生活費などでの経済力も必要であり、大半は放課後にアルバイトとして学資を稼いでいる。「彼らは将来に備えての努力を惜しまない。学習意欲は高く、日商簿記などの資格試験も目指します」(桐野校長)。学校では留学生に対する学習への便宜を図り、専門学校では珍しい担任制度を採用し学生をフォローしている。4月のネパール大地震ではネパール人学生に、同学園の柏木照明学園長から見舞金を手渡した。
同校の学園祭「紅葉祭」(今年は6月に開催)では模擬店に各国の料理が並び、舞台では民族衣装を身に着けた踊りが披露されるなど、国際色豊かなものになっている。市の美化清掃デーには地域と一緒に清掃ボランティで汗をかくのも、生徒たちにとって学園生活の思い出だ。
情報ビジネス科の陳珊珊さん(22)は「学園生活はとても楽しい。将来は日系企業に就職し母国との懸け橋になりたい」と夢を語る。
大和版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>