今春のスギ・ヒノキ花粉飛散量の予測を、森林などの自然環境を保全・再生する事業を行う「神奈川県立自然環境保全センター」(厚木市)が発表し、スギ・ヒノキともに例年よりやや多くなるとの見方を示した。
同センターでは、今春のスギ・ヒノキ花粉飛散量を予測するため、花粉を飛散させる雄花の着花量調査を県内4地域合わせてスギ林30カ所、ヒノキ林40カ所で実施。各調査場所の中から調査木を選び、望遠鏡などで1本ごとに着花状況を判定、各調査場所で着花点数の平均値を求めた。
調査期間は、スギは昨年11月11日から20日、ヒノキは昨年12月18日から25日。ヒノキの雄花量の調査は3年前から行っていたが、飛散予測を公表したのは今回が全国で初めて。
この調査の結果、スギ林30カ所の着花点数の平均値(県内平均値)は50・6点となり、昨年度(2014年11月調査)の37点を上回った。調査開始から18年間の平均値42・9点も上回っており、花粉飛散量は例年よりやや多くなると予測される。地域別にみると県央部の平均着花点数は50・6点と、県内平均値と同値となっている。
また、ヒノキ林40カ所の着花点数の平均値(県内平均値)は52・5点と、昨年度(2014年12月調査)の34・7点を上回った。調査開始からの平均値46・3点も上回り、花粉飛散量は例年よりもやや多くなると予測される。なお、調査を実施した4年間の中で最も高い値となっている。
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