市内NPO法人「ワーカーズ・コレクティブケアびーくる」(奥平ますみ理事長)と「地域家族しんちゃんハウス」(館合みち子理事長)が、神奈川県の指定と大和市の指定の両方を受けた。県と市ともに指定を受けるのは2団体が市内で初めて。
合計10%の税額控除
県指定や市指定のNPO法人になると、県民税・市民税の寄付金税額の控除が受けられ、寄付をする人にとってメリットになり、NPO側にとっても寄付が集まりやすくなる。
県指定では寄付金から2000円引いた額の4%が県民税から税額控除され、市指定では同じく寄付金から2000円引いた額の6%が市民税から税額控除される。例えば、県指定・市指定どちらも受けているNPOに1万円寄付する場合、2000円引いた額(8000円)の10%(800円)が税額控除の対象となる。
「認定」へのステップに
県指定・市指定よりも、さらに税制を優遇されているのが「認定NPO」。認定NPOになると、寄付額から2000円を引いた額の40%が所得税から控除される。県指定NPOであることが、認定を受けるための判断基準の1つになる。
「寄付への理解を」
昨年3月に県指定、同12月に市指定を受けた「ケアびーくる」は、1人での外出が困難な人を対象に、車での送迎と介助サービス行う団体。1998年から活動を始め、年間200人以上に利用されている。今回の県指定と市指定NPOになったことを受け、菅野待子副理事長は「利用者の経済的負担は増やせないので、活動を維持していくためには寄付に頼らざるを得ない。今回の指定で、さらに税制優遇を受けられる『認定NPO』を目指すための一歩になった」と話した。
昨年10月に県指定、同12月に市指定を受けた「地域家族しんちゃんハウス」は、放課後児童クラブや子育て支援を行う団体。南林間の施設のほか、イオンモール大和4階の「こども〜る」の運営も担う。館合理事長は「県と市から指定を受けたことで私たちの活動を知り、寄付への理解が一層広まれば」と話した。
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