市内上和田の浄土宗・生養山薬王院信法寺(大谷慈通住職)がこのほど、市指定重要有形文化財「木造阿弥陀如来立像」を本尊としてまつる阿弥陀堂「無量寿殿(むりょうじゅでん)」を建立した。阿弥陀如来立像は市内最古の仏像とされ、無量寿殿は地域交流の場としても提供する。
市文化振興課によると「木造阿弥陀如来立像」は2004年7月に市指定重要有形文化財に登録された。室町時代前半の作品、寄木造、玉眼で、市内では最も歴史のある仏像とされている。
従来は本堂の脇でまつっていたため人目に付きにくかったが、無量寿殿の建立で拝観がしやすくなったという。3月3日に新築の落成を祝う「落慶式(らっけいしき)」、19日に周辺の道路工事を終えた。施錠時にも見やすいようにと、扉はガラス張りで造られている。
大谷住職は「本尊としておまつりできるお堂ができたのをうれしく思う」と話していた。
地域交流の場にも
大谷住職によると、信法寺は開創400年以上の歴史を持ち「お寺がもっと身近な存在になってほしい」と、昨年10月に本堂で初めてクラシックコンサートを開催した。その思いから、無量寿殿では拝観や葬儀を執り行う以外にも、「地域交流の場として利用してもらいたい」という。
利用は要予約制で、利用は原則無料(水道光熱費などがかかる場合あり)。日時は応相談。
大谷住職は「利用は随時受け付けていく。自治会館のような使い方をイメージしてもらえたら」と呼びかけている。
無量寿殿に関する問い合わせは信法寺【電話】046・267・5002(電話受付は午前9時〜午後4時)へ。
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