市内で2番目に多い、年間約2万1千人が利用する大和市コミュニティーセンター草柳会館がこのほど、和室を利用するシルバー世代の利便性向上を目的に畳用椅子を導入。利用者から好評を得ている。
畳用椅子を導入したのは、草柳会館を運営する同館管理運営委員会。2階にある20畳の和室を利用するグループから「畳に座っていると膝がつらい」との要望が多く、会長の齋藤正果さん(69歳)を中心に対策が練られた。
委員を中心に介護用の高さ30cmの椅子を探しあてたが、「椅子に合うテーブルがなかなか見つからなかった」という。そんな中、齋藤会長が会議用の折りたたみテーブルに注目。足を立てずにそのまま使えるよう、知人の大工に脚付き台座の製作を依頼した。
その高さは、椅子を利用する会議用テーブルの75cmより低く、椅子を使わない畳用テーブルの30cmよりも高い55cmに指定。このテーブルと畳用椅子のセットを使用するため、畳の上にはじゅうたんを敷いた。
和室は主に会合に使用されるほか、中高年の絵手紙や書道、手芸サークルが使用している。子どもの英会話教室では部屋が寺子屋風になることから幅広い世代から好評を得ている。
齋藤会長は「利用者のためにいろいろと試行錯誤したが、こうして喜んでもらえてよかった」とその出来映えに満足している。
毎月2回ほどこの和室を利用する手芸サークルのメンバーは「お裁縫がしやすくて便利。今までよりも疲れない」と話していた。
利用を呼びかけ
草柳会館のようなコミュニティーセンターは市内に20館あり、その管理運営を大和市が地域の自治会や老人会、子ども会、青少年指導員などでつくる運営委員会に委託している。
草柳会館の運営は18年前から委員会に委託されている。運営費は市からの補助金のほか、自主事業として開催するコミセンまつりなどでの収益を充てている。
齋藤会長によると草柳会館の運営費は年間約290万円。人件費や光熱費などの固定費を除き、経費として使用できるのは年間10万円程度だという。貸し部屋による収入は年間約80万円になる。
草柳会館の和室の使用料は1回100円。使用時間は10時から22時まで。畳用椅子の導入による使用料の値上げはないという。
問い合わせは草柳会館/【電話】046(264)1355へ。月曜休館。
大和版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>