大和署管内振り込め詐欺 被害額が県内最多 11月29日時点で44件 1億3100万円
大和警察署管内での振り込め詐欺が、今年に入り急増している。11月29日までに44件の被害が報告され、被害総額は約1億3100万円。この数字は県内54署の中で最も多く、昨年と比較しても件数で3倍、被害額では7倍となっている。
大和警察署生活安全課によると、県下全体での被害件数は約800件、被害額は約18億2千万円。昨年に比べ100件、8億円増加している。大和署に次いで多いのは青葉署で43件、1億1200万円。
大和署管内で発生した振り込め詐欺の手口は、ATMからの振込みが最も多く23件、現金を直接受け取りにくる手渡しが11件。続いて、警察官や金融職員を名乗り「あなたの口座が犯罪に使われた」として、キャッシュカードを回収する詐欺が5件、窓口での振込み4件、ネット銀行からの振込み1件となっている。
最も多い被害額は約1千万円。1回に多額の金額を振り込ませるのではなく、数十万円を数回に分けて振り込ませたり、振り込み用途を「リフォーム代」と指定するなど、巧妙化が進んでいる。また、被害者が市内にある県立高校の卒業生宅に集中し、息子や娘の本名を名乗る電話が増えていることから、同署では「卒業名簿が流出している可能性が高い」として捜査を続けている。
不審電話に注意を
生活安全課では振り込め詐欺を抑止するため、家の電話を常に留守番電話にして直接電話に出ないこと、現在の近況報告を兼ねて離れている家族と連絡を取りあうことを提唱している。特に「携帯の番号が変わった」と言う連絡には注意が必要だといい、身近に不審な電話があった場合には大和警察署/【電話】046(261)0110へ連絡するよう呼びかけている。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>