大和市内の公立小学校は、7月19日に終業式を行い8月24日まで夏休みに入る。市では子どもたちの体力向上と健康増進を目的に毎年この時期に学校プールを無料開放しているが、今年は事業の実施が危ぶまれていた。
小学校でのプール無料開放は、大和市が民間に管理業務を委託して毎年実施されてきた。昨年までは改修工事により18校での実施だったが、今年は7月23日から8月11日まで全19校で実施される。
昨年までは約900万円で委託契約を結んでいたが、今年はおよそ2倍超となる1837万円の予算を確保する必要があった。
その背景には、プール監視業務が「警備」と位置付けられたことにある。
プールの監視業務は昨年まで、救命講習などを受講すればアルバイトの高校生でも業務にあたれた。ところが2011年に大阪で起きた死亡事故を機に警視庁が、外部委託するプール監視業務を「警備業法上の警備業務」としたため、監視業務は警備員が担う必要がでてきた。同法では18歳未満は警備員になれないため、高校生が業務に携われなくなった。さらに、必要な研修が大幅に増えたことで監視業務の経費がかさみ、人材確保も難航することが予測されていた。
そのため、昨年は73の学校プールで施設を開放していた川崎市が、今年は実施校を34校まで減らすなど各地で影響が出ている。
こうしたなか大和市では、「健康都市としてプール開放は重要な事業」だとして、必要な事業費を確保して事業継続を決め、23日に向けて準備を進めている。
全19校で8月11日まで
今年の小学校プールの開放日は、7月23日(火)から8月11日(日)まで。利用料無料。この期間中に各学校で9日間から15日間の予定で開放される。市内在住の3歳以上から中学生以下が利用できるが、小学校2年生以下は制約がある。
学校ごとの開放日は大和市ホームページや「広報やまと」で公開されている。
問い合わせは、大和市スポーツ課/【電話】046・260・5762へ。
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