県立大和南高等学校(宍戸章子校長・上和田)で12日と13日に行われた文化祭「南湘祭」に、地域の風習を伝承している「宮久保凧(たこ)あげ同好会」(神谷榮一会長・16人)が協力。同会の作成した凧が、教室や廊下を彩った。
この催しは大和南高校の戸塚義孝教諭(56)が、上和田の宮久保地域で「祝い凧」の風習が続いていることを知ったのがきっかけ。「祝い凧」とは、前年に誕生した男児の名前を書いた凧を初節供にあげて健やかな成長を願うもので、大和市内では唯一、宮久保凧あげ同好会だけが行っている。
「地元に根付く素晴らしい行事。生徒たちにも知ってもらい、伝承のお手伝いをしたい」。そう考えた戸塚教諭が神谷会長に協力を要請し、快諾を得た。当初は一緒に凧作りをすることを企画したが、制作に時間がかかることから今年は断念。ただ、来年以降の実現を見据え、同会が作成した高さ180cmほどの武者凧など12点を教室や廊下に展示し、生徒に実際に見てもらうことにしたという。
神谷会長は「地域の伝統や凧に興味を持ってもらえて嬉しい。生徒たちと一緒に凧作りを行い、作り方を覚えてもらえたら心強い」と笑顔で話していた。
また、戸塚教諭も「今年は地域との関係づくりの第一歩になったと思う。来年の文化祭では美術部の生徒が描いた絵や、書道部の生徒による書を凧にして、校庭であげてみたい」と話している。
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