重い心臓病を患った大和市内在住の迫原大輝くん(1歳8カ月)のアメリカでの心臓移植手術が現地時間の7月15日に行われ、成功した。移植後拒絶のピークといわれる術後48時間経過後も、状態は安定しているという。
大輝くんは生後8カ月の15年7月15日に、拡張型心筋症との診断を受けた。補助人工心臓で命を繋いできたが、助かるには心臓移植のほかに術がなかった。
感染症などのリスクもあり早期の移植が求められる中、両親はより可能性の高い米国での移植を希望。医療費など3億2千万円が必要なことから、両親の職場の同僚らが「だいちゃんを救う会」を立ち上げ、各地で募金活動を続けてきた。
活動が継続する中、病状などを踏まえて両親は渡航を決意。7月12日に医療専用航空機で羽田空港を発ち、ニューヨーク市コロンビア大学に到着した。14日に待機リストに登録すると、その日の夜には提供者があり、翌15日朝に移植手術が始まった。約10時間にわたる手術は成功。移植後拒絶のピークとされる48時間も越えた。半年後の帰国をめざし、治療を続ける。
両親は19日にコメントを発表。ドナーとなった米国の子どもへの冥福とその両親への感謝を表し、「心不全に陥ってからちょうど1年のこの日、大輝は新しい命をいただいた。全国の皆様の温かいご支援と、救う会の皆様、事務局メンバーのご尽力に感謝申し上げます」と述べている。救う会では、目標額到達まで募金活動を続けるとしている。
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