2016(平成28)年の市内の火災発生件数は32件で、現在記録が残る1965(昭和40)年以降、最少であることが、本紙の調べで分かった。一方で救急出動件数は1万1276件でこちらは過去最多だった。
大和市消防本部によると、16年の火災件数は32件で15年より10件少なかった。15年も過去3番目に少ない件数だったが、16年はさらにそれを下回り、これまで最少だった1967(昭和42)年の33件を下回った。
15年は、放火および放火の疑いが21件と最も多く、被害を大きくしていた。16年は、放火が6件と大幅に減少したことで、り災世帯や損害額も減少。損害額も火災件数同様、過去最少(814万4千円、これまでの最少は67年の916万3千円)となった。
消防本部では「火災件数自体は全国的に減っているが、市内での減少は、毎夜行っている消防車両による防火・防犯パトロールやこれまでの市の施策(街頭防犯カメラの設置、ポイ捨て条例など)の浸透が一役買っているのでは」と話した。
住宅用火災警報器の設置が義務化(新築は06年6月)から10年が経過しており、今後の火災予防の観点から「一度点検を」と促した。
5年連続出動件数1万件超搬送人員は初の1万人超え
対照的に、増加の一途をたどるのが、救急出動件数。16年の出動件数は1万1276件で、これまで最多だった15年から479件増え、過去最多を更新。およそ46分に1台が出動したことになる。
市内で出動件数が1万件を超えたのは、5年連続。搬送人員は15年より222人増え、1万90人となり、1964(昭和39)年以降の記録で、初めて1万人を超えた。
種別では交通事故(前年比47件増)、労働災害(同17件増)、運動競技(同21件増)、一般負傷(同122件増)、急病(同244件増)などで増加した。
一方、出動したものの不搬送も1242件(前年比247件増)と大幅に増加。市消防本部では、改めて適正な利用を呼びかけた。
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