大和市は10月1日から、大人のひきこもり専門の相談窓口「こもりびと支援窓口」を設置する。支援窓口では専任職員が専用ダイヤルなどで相談に応じるとともに、必要に応じて家庭への個別訪問も行っていく。
内閣府は今年3月、満40歳〜64歳のひきこもりの人が全国推計61万3000人いると公表し、「中高年のひきこもり」が社会問題として認識された。また、80歳代の親が、50歳代のひきこもり状態の子どもを支え社会的に孤立する「8050問題」も、今年5月に川崎で発生した殺傷事件などを機にクローズアップされた。
大和市ではこれまで、生活に困っている人は生活困窮者支援担当が、精神疾患の疑いがある場合は保健所などがそれぞれひきこもりの相談に応じていたため、相談先が分かりづらいという課題があった。そこで10月から、相談しやすい環境を整えるため、大人のひきこもり専門の「こもりびと支援窓口」を設置する。対象は仕事や学校に行かずに約6カ月以上自宅にひきこもる、またその傾向のある人と家族。親が介護状態になって初めて状況を把握するケースもあり、市内に何人の当事者がいるかは不明だという。
窓口は市保健福祉センター5階に設置され、専用ダイヤルも設けられる。窓口では「こもりびとコーディネーター」として専任の職員が対応し、必要に応じて同行や家庭への訪問も行っていく。
「こもりびと」と呼称
市では今後、ひきこもり状態の人を「こもりびと」と呼称。市健康福祉総務課によると「ひきこもり」よりも温かみのある呼称として大木哲市長が発案、決定したという。
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