大和市は、2月25日に開会した令和3年第1回定例会に、令和3年度予算案を含む議案18件を上程した。新年度の一般会計予算は、831億2000万円で、当初予算としては2015年の806億9000万円を超える過去最大となった。会期は3月23日(火)までの27日間(予算数字はすべて10万円以下を切り捨てた概数)。
依存財源が400億円超
歳入は、自主財源426億3400万円に対し、依存財源が404億8600万円となるなど、コロナ下の厳しい財政状況が浮き彫りとなった。
歳入の中心となる市税は、新型コロナの影響が大きく、市民税が、個人・法人共に大幅減収で、前年比17億7500万円減の345億5800万円を見込んだ。個人市民税が対前年減収となるのは、2011年度以来10年ぶり。法人税は、企業収益の減少などから11億4000万円。12年度の半分、08年度の3分の1にまで落ち込んだ。
国・県からの支出金は、248億2800万円と大幅に増加(前年比・国28億8300万円増/県2億4200万円増)。減収を補う臨時財政対策債など市債の起債は、75億6300万円で、前年度当初予算の約1・5倍となった。国庫支出金の中には、10月に任期満了を迎える衆議院議員選挙に関する委託金8900万円も含まれている。
ワクチン接種に10億円
予算は、大和市が推進する「人」「まち」「社会」の健康のための事業に配分された。
新規事業としては、ワクチン接種事業に10億1100万円、コミュニティセンター下鶴間会館の移転に伴う用地買収など整備事業費に1億3300万円、新型コロナ対策としてデリバリーを行う市内飲食店に補助金を交付する支援事業に6000万円などがある。
その他、主な事業は以下の通り。
▽4月1日にやまと公園隣に開所する公私連携型保育所「ななつぼし」の整備事業/5800万円▽消防車両の更新/3億3400万円▽市ホームページリニューアル/6600万円▽公共施設への太陽光発電設備導入費/3200万円▽環境管理センターごみ処理施設維持補修事業/18億5200万円▽大規模改修で、来年10月オープンを目指すやまと公園改修整備事業2億3900万円/▽小中学生の視力低下防止のための取り組み事業/170万円
3月定例会には、新年度予算案の他、国の3次補正に伴う令和2年度の補正予算案や条例改正案などが上程されている。
定例会は、週明けの3月1日(月)からの常任委員会(1日・環境建設、2日(火)・文教市民経済、3日(水)・厚生、4日(木)・総務)と特別委員会(5日(金)・基地対策)、16日(火)からの一般質問(18日(木)まで)を経て、23日に採決となる。
大和版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>