大和市は4月26日、2021年4月1日現在の保育所入所待機児童数が、6年連続でゼロになったと発表した。神奈川県内の人口10万人以上の市で6年連続は最長。
大和市の保育所入所希望者は年々増え続けており、2021年4月1日の入所申込人数は、過去最多だった昨年よりも245人増え、4740人だった。
市では、需要増加を見込み、この1年間で認可保育所2施設、小規模保育事業所6施設を新設。定員数を242人分拡大し4777人とするなど3年連続で申込者数を上回る定員数を確保した。
また保育サービスを情報提供する専門の相談員「保育コンシェルジュ」が入所支援するなどソフトとハード両面からの取り組みで、6年連続で待機児童数ゼロを達成した。
「ゼロ」継続へ新しい施策も
市では保育所への入所希望者は今後も増えていくと予想。今年度も数は未定だが、新たに保育施設の整備をするための予算を計上している。4月には大和市初の公私連携型の子育て支援施設「子どもの城」を開所。また同所で、市内2カ所目となる送迎ステーションを設け、保育の受け皿として幼稚園の利用促進にも努めている。さらに公立保育園の保育士4人が定期的に地域の民営保育施設を訪問しながら、重大事故防止のための指導や助言を行う「巡回支援相談員」としての役割を担っている。
なお「隠れ待機児童」ともいわれる保留児童数は231人で前年から68人増。19年度に比べ、ほぼ倍増した。保留児童は、他に利用可能な保育所等があるにも関わらず、特定の園を希望している場合や、保護者が求職活動を休止している場合などの児童のことで、厚労省の定義で待機児童数には含まれない。これについて市ほいく課では「市として、4月までに利用可能な保育所の情報提供など支援を行った結果」とした。
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