小田原市などと協働で「落書きなくし隊」に参加する「まちをきれいにする会」の会長を務める 西島摩瑳顕(まさあき)さん 市内栄町在住 75歳
心もまちもクリーンアップ
○…ボランティアで清掃活動を行う『まちをきれいにする会』は、北條五代まつりや酒匂川花火大会翌日、山王川や久野川の清掃、落書き消しなど、市内のいたる所に活動の場を広げている。美しい自然環境に囲まれた歴史ある郷土の発展や美しいまちづくりなどを目標に平成16年の発足以来、現在会員数は50人を超える。
○…市内栄町で薬剤師・鍼灸師として漢方専門の求古堂を営む一方で、市環境ボランティア協会の会長など多くの団体職を兼任する。中学時代から目指していた薬剤師。「漢方は薬の配合、効果などその組み合わせは無限大、星の数ほどある。知れば知るほど奥深い。日々勉強だよ」と目を輝かせる。一日の始まりは町内のはき掃除から。「一人がやれば、千人、万人と繋がる。まさに積小為大だね」と、小田原生まれ、小田原育ちらしい尊徳思想が根底に流れていることを感じさせる。
○…35年前に一人ではじめた清掃活動、転機を迎えたのは自宅前のコンビニでタバコを吸う中学生の姿だった。「その子たちのタバコを掃除し、その場をキレイにし続けたことで、数日後にはタバコを吸わなくなったんだよ。掃除はただキレイにするだけでなく、犯罪発生率などの低下にも繋がる。まさに目から鱗だった」と当時を振り返る。
○…移動手段は専ら自転車。「自転車で行動していると車では見つからない落書きが目に入ってくるんだよ」と3年半前から書き綴っているのが『落書きメモ』。そこには千箇所以上の落書きを消した実績と、これから消す場所が記されている。「清掃活動や落書きを消すことで安心安全なまちづくり、まちの活性化にもなる」と語る。「今後はさらに、ごみを減らすことを訴えながら、リサイクルへの積極的な取り組みも行っていきたい。興味のある方はぜひ一緒に活動に参加してもらいたい」と会長としての意欲をみせた。
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神奈川県警察官友の会社会全体の犯罪防止や治安維持に寄与し、民間の力を合わせて警察官を支援 |
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