「湘南ゴールド」の生みの親 真子(まなご)正史(まさふみ)さん 市内東町在住 70歳
実を結ばせた「縁芸家」
○…きっかけは「作りすぎで売れなくなった」みかんだった。神奈川県の新しいブランドとして酒やケーキ、最近ではお菓子の「ぷっちょ」にも使われている「湘南ゴールド」開発の経緯をそう教えてくれた。今から25年前のことだ。神奈川県農業試験センターの職員時代に課された新種の開発。めしべに受粉させ、果実から採れた種を撒き、接ぎ木をし、また膨大な数の実から良い品質の種を選定するという気の遠くなるような方法で、文字通り実を結ばせた。「みんながいたからできた」と謙遜しながらも我が子の誕生のように、うれしそうに語った。
○…「品種開発の仕事は生み出した後が9割」だという。問題は売り方・販売戦略。客から要望を募り、湘南ゴールドの様々な利用の仕方を紹介してまわる。苗木の補助事業やブランド戦略室の設置などを県の事業として支援も取り付けた。「農協・県・農家が組んでうまくいっている」と満足気。同時に不適地でも育つよう品種改良も進めている。出荷量を100t超まで持っていくのが夢だ。「商品開発を続け、努力を続けていかないと。止まったら終わり」と周囲に、また自らにも呼び掛ける。齢70にして老いる事無く、しっかりと未来を見据えている。
○…佐賀県のみかん農家の長男として生まれた。都内の大学から大学院へ進み、平塚の農業試験センターに就職。「(就職後)上の人が辞めてしまい、実家に帰るに帰れなくなった」と笑う。当時、学校を卒業した若手が研修に訪れ、飲みに行くのが楽しみだった。正確には「だった」ではなく今でも付き合いは続いている。大学教授を経て、現在JAかながわ西湘の技術顧問として農家をまわり知識を広める。顧問に就いたのは教え子に慕われ引っ張られてのことだった。中心で活躍する農家はかつての教え子たち。「園芸家は、『縁芸家』でもなくてはいけないね」とうれしそうに微笑んだ。
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神奈川県警察官友の会社会全体の犯罪防止や治安維持に寄与し、民間の力を合わせて警察官を支援 |
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