神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

現代美術展小田原ビエンナーレ2019に参加している 田岡 楚香(そこう)さん(本名:和子) 小田原市浜町出身 61歳

公開:2019年8月17日

  • X
  • LINE
  • hatena

楚々と、そして大胆に

 ○…イメージは筆を伝い紙の上で自由自在に舞う。墨の濃淡で描きだすのは古代亀甲文字や仮名、漢字など文字をモチーフにしたものから抽象的な作品まで。書家であり現代芸術家。線の動き、にじみ、余白――同じものは一つもない。「一発勝負というところが自分にあっています」。納得のいく1枚に出会うため、100枚以上書くことも少なくない。

 ○…自宅で書道教室を主宰していた両親のもと「墨の香りを感じて育った」。物心つくころには半紙に筆を走らせていたが、将来の夢はイラストレーター。「色彩のある世界にあこがれていたんですかね」。高校卒業後、武蔵野美術短大(当時)を経て都内の広告代理店に就職。若手スタッフとして映画のポスターやテレビ番組制作に携わった。20代半ばで結婚、1男に恵まれ、創作の世界からは自然と離れていった。

 ○…ある日、母に誘われ出かけた美術館で、前衛書の大家・稲村雲洞氏(2016年没)の作品に出合う。文字にも絵にも見える何かが訴えかけてくる。「こういう世界があるんだ」。自分の概念を超える書の可能性に魅了され、稲村氏の門を叩いた。漢字、仮名はもちろん古典、音楽や芸術など「幅広く学んでやりなさい」という師から贈られた雅号が「楚香」。意味は聞かずじまいだったが「楚々とした香りのイメージかなと勝手に思っています」といたずらっぽくほほ笑む。

 ○…ここ数年は、都内の自宅と浜町のアトリエを行ったり来たり。若いころは「都会のキーンとした雰囲気」が気に入っていたが、今はふるさとの風や木々の香りが心地よい。朝、アトリエ近くの海岸で潮風をあびることも。「拾った石を文鎮がわりに使ってますよ」。輝く瞳の奥には新たなイメージが生まれている。

小田原・箱根・湯河原・真鶴版の人物風土記最新6

小澤 芳信さん

2023年度神奈川県レクリエーション協会の功労者表彰を受けた

小澤 芳信さん

小田原市栢山在住 91歳

3月16日

小川 尊也さん

箱根の人材不足対策プロジェクトでリーダーを務める

小川 尊也さん

(株)一の湯 代表取締役社長 38歳

3月9日

小林 伸行さん

真鶴町長を務める

小林 伸行さん

真鶴町在住 48歳

3月2日

谷口 弘美さん

10周年を迎えた「zenkenkai」小田原支部の支部長を務める

谷口 弘美さん

小田原市曽比在住 65歳

2月24日

髙杉 涼平さん

ラストレターサービス「MEMORI」を開発する

髙杉 涼平さん

小田原市出身 28歳

2月17日

佐藤 玲惟(れい)さん

湘南ベルマーレフットサルクラブの選手で今シーズンでの引退を発表した

佐藤 玲惟(れい)さん

小田原市在住 27歳

2月10日

いっぱい遊ぼう!コロナワールドのキッズフェスタ

映画館、天然温泉、ボウリング場、ゲーム、レストランを楽しもう!

https://www.korona.co.jp/WhatsNew/Detail.asp?Seq=4555

花咲く日、感動のやさしさに逢える。

身近に生きる野の花にやさしい言葉を添えた作品。観る人の心にそっと寄り添い励ましてくれることでしょう

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月16日0:00更新

  • 3月2日0:00更新

  • 2月24日0:00更新

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月16日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook