「小田原留学」で人材育成へ 学生視点で活性化策 提言

教育

掲載号:2021年9月18日号

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成果発表を行った学生(中央)と参加者
成果発表を行った学生(中央)と参加者

 大学生が小田原市内に滞在し、まちの魅力や課題を抽出、提言をまとめる取り組みが9月6日から10日にかけて行われた。主催した湘南電力(株)や教育機関らは、地域活性に携わる若手人材育成の場を小田原で構築しようという「小田原留学」の仕組みづくりを進め、次年度以降の本格始動を目指す。

 若者の減少が進む同市と、地域活性を学ぶ学生に実際の現場を用意したい教育機関が連携した「小田原留学」。市内滞在を留学と見立て、まちづくりを経験する場の提供や人材育成を通じ、地域に若手の活力を呼び込もうという取り組みだ。

 持続可能な地域づくりを行う湘南電力と、教育機関である武蔵野大学、NPO法人環境エネルギー政策研究所(isep)らが実施主体となり、今回は先行版として5日間の滞在プログラムが行われた。

 参加したのは武蔵野大の学生とisepのインターン大学生ら4人。民泊施設に滞在しながら市内散策や企業見学、ヒアリングなどを行い、最終日の成果発表に臨んだ。

 ミナカ小田原のイノベーションラボで行われた発表では学生から「起業したい学生を受け入れる施策を」「EVを活用した観光コース創出」など、市の課題を踏まえた活性化策が出された。

 質疑では見学者から「若者が挑戦する場としての策について」「小田原で働きたいと思わせるには現状で何が足りないと思うか」など、具体的な考えを求められる場面も。市内在住でisepから参加した一寸木美穂さん(明治大)は「実際に住んでいても知らない魅力は多く、やはりターゲット層への発信が必要だと感じた。今後も活動に参加し、いつかは小田原で仕事をしてみたい」と話した。

 小田原留学は今後、協力企業や行政との連携協定締結や仕組みづくりを進め、2022年以降のプログラム本格稼働を目指す。関係者は「将来的には街中が大学の『サテライト校舎』機能を担うような、次世代に向けた取り組みにしていきたい」と期待を寄せる。

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